溶けない世界と 公演情報 mizhen「溶けない世界と」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    本公演は初めての劇団。以前15MMで短編を拝見し、尚且つ今回小角まやさんのご出演ということで観劇。以前みたイメージが波長が良い劇団だなというイメージだった。「すき」「きらい」でいうと「すき」な作品だった。
    軽い「あ~、わかる、わかる、私もそうなのよ」といった共感を促す感じよりも、観ている側にじわじわと「この気持ち、自分も持ったことがあるな」と浸透してくる。と、書くと「重い」と感じる方もいるかもしれないが、私は2時間ある意味「楽しかった」という感覚を持った。語弊があるかもしれないが、「物語」は「物語」である。人間の卑しい部分や、弱い部分、滑稽な部分、他が見えなくなるくらい人を好きになる部分、嫉妬、諦め、憧れ、独占欲、それらが「物語」としてきちんと伝わってくると、楽しいのだ。そう、「観る側」は楽しいのだ。
    だって、当事者の苦しみを客観的、傍観してるから。あの2時間の「物語」が強ければ強いほど、没入できて、まるで、あの湖に自分も落ちてしまった様な感覚にさえ、なる。

    ネタバレBOX

    登場人物はチェーホフの「かもめ」の登場人物が下敷きとなっている。
    勿論、それを知らなくとも、物語を楽しめる。

    劇中に
    様々な「男」と「女」が登場し、「蜘蛛」も登場する。

    今回、セクシャリティの描写がボクシングに置き換えられていた場面がある。
    そこでの、主導権が女性からであった事や、
    自らの容姿にコンプレックスを持った女性が道化になる事で
    他とのコミニケーションを円滑にしている事や、
    観ていた自分の心が少し、ざわざわした場面だった。

    今世界は少しずつ
    「発言」することに関して変化し始めている
    声なき、声をあげる事が昔は出来なかったが、少しづつ、変わってきている。

    そんな流れを、今作の登場する様々な女性たちを観て、ぼんやりと思い浮かべた。

    障害を持つ姉とその姉を羨ましく思って居た妹。
    表だっては、波立たない湖も
    湖底深くは色んな想いが沈んでいるような気がした。

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    2018/04/28 21:50

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