組曲~touch 2 you~ 公演情報 touch my brassiere? company「組曲~touch 2 you~」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     やや情緒に流れるきらいはあるが、新宿という街のかつての優しさの背景には、或いはこのような事情があったかも知れない。(追記2018.4.17)

    ネタバレBOX

    何れにせよ、この街に深くかかわる者総てが抱えていた寂しさや侘しさ遣る瀬無さばかりは本当だっただろう。だから喧嘩も多かった。今なら喧嘩を態々買ってやろう、などという優しさを身に纏った人種は絶滅してしまっているであろうから。今作でヤクザが大切な役割を果たしているのは、そして実際、ある意味見捨てられた者達の最後のケツ持ちをするのは、右翼や不良であろう。彼らは人の痛みを良く知っている。計算もするが、その上での優しさもそれを知らなかった者にとってはとても温かなものに思えるのも事実だからだ。今作に登場する女の子も泣くことを知らずに育った。そんな人間は、世の中の底辺にはごまんと居るものなのだが、大衆的懶惰に慣れ切った愚衆には見えないし感じられない。これが現実である。思春期、怒るべき時にキチンと怒ってやれなければ子供達は横道に逸れる。そして子供達はその瀬戸際で必ずシグナルを出す。大人の役割は、子供らの出すシグナルをキチンと捉え、的確な対応を為すことだ。そして仮にその能力が己にないならば、その無能を意識し然るべき対応を採ることである。そういうことのできる人は必ずいる。そういう大人への橋渡しだけはすべきなのである。
     どんな人間も、生まれた状態から殺人鬼ということは殆ど無い。仮に遺伝的にそのような要素を持つと分かった場合には、では、どうすれば、当事者が己の欲求をセーブしつつ幸福を得られるか? 社会参加が可能になるかを一緒になって考えることができるような方法を考え抜くことが第1の問題として施行されるべきであろう。一緒に考える姿勢を取ることで殺されるリスクを回避する手法も含めてであることは当然だ。まあ、今作では此処までシビアな状況は措定されていないが。その甘さも含めて情緒に流されている点が問題なので、深く考えた上で、無駄を削って作品作りをして欲しい。

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    2018/04/14 02:08

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  • 塚本 充さま
    コメント有難うございます。
    先ほど、詩を一篇書きました。
    よろしければ皆さまでご笑覧ください。
    舞え 舞え詩よ 歌よ 2018.4.18

    詩よ歌よ 舞え
    舞い上がって宙の中へ入ってゆけ
    この狭い監獄の窓を抜けて
    お前たちの故郷へ一度戻るが良い

    そしてそこから 地上へ大声で伝えよ
    詩人が何を語ったか 歌人の舌が震えながら何を訴えていたかを
    自由を失くした空が 遂に撓むことを覚え
    青空の陽気な嘘も忘れ果てて 重く垂れこむだけの時

    それでも 人は独りではないと
    お前が 孤独に己が誰であるかさえ見失いそうな時
    詩が 歌が それを創った 心有る人々が
    必ず お前の傍にいると 空から降りて伝えよ

    舞え舞え 詩よ 歌よ
    お前たちの命に懸けて 一人の人が
    孤独に押し潰されそうな時
    傍らにいつも居て 励ませ 人よ お前は独りではない と

                        ハンダラ 拝

    2018/04/18 14:00

    とても素敵な考察、ご意見・ご感想 誠に感謝致します。
    今後の活動や作品創りの参考として、メンバー 一同でしっかりと受け止め、役立たせて頂きます。
    ご来場頂きまして本当にありがとうございました!

    2018/04/18 00:00

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