Be My Baby 公演情報 enji「Be My Baby」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    "生まれて来てくれて ありがとう”という愛しい台詞に凝縮された優しく心温まる公演。しかし現実には色々なことが…。
    妊娠・出産に纏わる6組のカップルの物語、それを素朴な人物像として寄り添い、等身大で描写して行く。それぞれ置かれた立場・状況は異なるが、生(産まれてくる赤ん坊)に対し真摯に向き合うことによって生じる歓喜と悲哀、その悲喜交々が実によく描かれている。
    ちなみに ♪歩こう 歩こう 私は元気~♪と劇中で歌われる「さんぽ」は、アニメ「となりのトトロ」でも歌われていた。その映画監督・宮崎駿と一緒にスタジオジブリ設立に参画した高畑勲監督が、自分の観劇日翌日に亡くなったのには驚いた。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    セットは、中央に大階段がありその上部に鈴鴨神社の赤い鳥居が見える。別名”子宝神社”と呼ばれ、祈願すると子宝に恵まれるという噂がある。その近くで だんご屋(いわき)を営んでいる岩城夫妻には皮肉にも子宝が授からない。どうやら妻・小梅に不妊の原因があるらしい。そのため”祈り”が”呪い”に思え、自分の名前も恨めしく思う始末(「小梅」=「子産め」)。この夫が優しく、子が授からないのは自分にも原因(乏精子症)があると言う。
    一方、上手側には羽柴産婦人科の看板があり、そこに若夫婦、訳あり妊婦などが通院している。階段横に大きな木が立っており、”自然”と”生”を象徴しているようだ。

    物語は、子宝に恵まれない岩城夫妻と小梅の両親、不実な男の子を妊娠した津村歩子とその両親、夫が仕事を辞めてしまい暮らしや出産の心配をする若い斉藤夫妻、そして産婦人科医の羽柴と看護師の織田信子(羽柴医師の内縁妻)という6組が起こす騒動。
    それぞれの立場で出産に対する考えが異なり、そこに思惑や打算が絡んでくる。中心は岩城夫妻と望まない妊娠の津村歩子の赤ん坊の行く末が…。代理出産、特別養子縁組など、日本では法整備が進んでいない問題や生みの親・育ての親という、将来 子の感情に関わる課題等を含んだ公演。表層的には面白可笑しく観せているが、「全ての赤ん坊は望まれて産まれてくる」(小梅)に対し「記録に残らないが(出産)記憶に残る」(歩子)という子を手離す苦悩がリアルに伝わる。

    物語は心情の変化、時の経過などを表すため照明に諧調工夫を凝らすなど巧み。この6組の各人物像の立ち上げは実に見事で、皆、はまり役で脚本・演出をしっかり体現させていた。特に歩子(平野尚美サン)の妊婦の歩く姿はリアルであった。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2018/04/07 15:04

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  • とても面白く、そして考えさせられる芝居でした。
    次回公演も楽しみにしております。

    2018/04/17 17:18

    ご来場ありがとうございました。

    2018/04/16 20:23

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