Be My Baby 公演情報 Be My Baby」の観てきた!クチコミ一覧

満足度の平均 4.4
1-5件 / 5件中
  • 満足度★★★★★

    不妊治療や特別養子縁組を題材にした社会派作品。現実の問題をいろいろ詰め込んでるけど、エンターテイメントとしてもかなりのモノです。大いに楽しめました。

  • 満足度★★★★

    "生まれて来てくれて ありがとう”という愛しい台詞に凝縮された優しく心温まる公演。しかし現実には色々なことが…。
    妊娠・出産に纏わる6組のカップルの物語、それを素朴な人物像として寄り添い、等身大で描写して行く。それぞれ置かれた立場・状況は異なるが、生(産まれてくる赤ん坊)に対し真摯に向き合うことによって生じる歓喜と悲哀、その悲喜交々が実によく描かれている。
    ちなみに ♪歩こう 歩こう 私は元気~♪と劇中で歌われる「さんぽ」は、アニメ「となりのトトロ」でも歌われていた。その映画監督・宮崎駿と一緒にスタジオジブリ設立に参画した高畑勲監督が、自分の観劇日翌日に亡くなったのには驚いた。
    (上演時間2時間)

    ネタバレBOX

    セットは、中央に大階段がありその上部に鈴鴨神社の赤い鳥居が見える。別名”子宝神社”と呼ばれ、祈願すると子宝に恵まれるという噂がある。その近くで だんご屋(いわき)を営んでいる岩城夫妻には皮肉にも子宝が授からない。どうやら妻・小梅に不妊の原因があるらしい。そのため”祈り”が”呪い”に思え、自分の名前も恨めしく思う始末(「小梅」=「子産め」)。この夫が優しく、子が授からないのは自分にも原因(乏精子症)があると言う。
    一方、上手側には羽柴産婦人科の看板があり、そこに若夫婦、訳あり妊婦などが通院している。階段横に大きな木が立っており、”自然”と”生”を象徴しているようだ。

    物語は、子宝に恵まれない岩城夫妻と小梅の両親、不実な男の子を妊娠した津村歩子とその両親、夫が仕事を辞めてしまい暮らしや出産の心配をする若い斉藤夫妻、そして産婦人科医の羽柴と看護師の織田信子(羽柴医師の内縁妻)という6組が起こす騒動。
    それぞれの立場で出産に対する考えが異なり、そこに思惑や打算が絡んでくる。中心は岩城夫妻と望まない妊娠の津村歩子の赤ん坊の行く末が…。代理出産、特別養子縁組など、日本では法整備が進んでいない問題や生みの親・育ての親という、将来 子の感情に関わる課題等を含んだ公演。表層的には面白可笑しく観せているが、「全ての赤ん坊は望まれて産まれてくる」(小梅)に対し「記録に残らないが(出産)記憶に残る」(歩子)という子を手離す苦悩がリアルに伝わる。

    物語は心情の変化、時の経過などを表すため照明に諧調工夫を凝らすなど巧み。この6組の各人物像の立ち上げは実に見事で、皆、はまり役で脚本・演出をしっかり体現させていた。特に歩子(平野尚美サン)の妊婦の歩く姿はリアルであった。

    次回公演を楽しみにしております。
  • 満足度★★★★

    深刻にも感じる「生」の話でしたが、話の中に当事者として入り込んでしまうかのような展開だったと思います。

    ネタバレBOX

    現代の私たちの生活に密接な題材をテーマにしながら、多くのことを考えさせられました。でも、深刻なこと、重たいこととは感じず、ところどころにある笑いによって、話がすすんでいくのが絶妙でした。
  • 満足度★★★★

     子が授かるだの、安産だの何かとお目出度伝説の湧く団子屋。(追記2018.4.17)

    ネタバレBOX

    この店の脇を上がると神社があり、願を掛けると子宝に恵まれるという噂が流れて、こんな辺鄙な場所にある団子屋にもお恵みが回って来るとか来ないとか。どういう訳か近場に産婦人科の医院がある。
     それも其の筈! この伝説は、この産婦人科院長の事実婚の女性が作り出したものであった。何れにせよ、ネットで拡散され訪れる者も居るのが実情だ。
     “石胎女”という言葉がある。子を欲しがっても生まれない場合、その原因を女性に負わせた場合の言い方だ。実際にその為に苦しむ女性が居ることは事実であり、今作にもそのような女性が登場する。団子屋の妻である。一方、今作に登場する団子屋のケースでは、夫側にも問題があることが指摘されているので実際には、どちらが指弾されていると区分けすることはできないものの、精神的負担としては、産む性としての女性の方が精神的負担が掛かりそうである。何れにせよヘテロセクシュアル中心の社会で男女の微妙な人間関係が、健常者同士ではあっても、若く而も見た目はヤンキーでリストラに遭い乍ら、連れ合いに告げていない実際には生活苦を抱えたカップルの妊娠や、院長の内縁の妻でありながら、入籍はしていない熟年女性などが、各々の悩みを抱えながら生き、生活している日常を劇化した作品だ。舞台美術がかなり凝っている。舞台奥上手の一番高い所に神社があるのだが、そこへ行くアプローチの階段の登り口入り口が何か所にも分かれていたり、それらが踊り場を通じて一つの階段に集約された上の方で、神社側、医院側と分れていたり等である。因みに団子屋は、下手、階段が一つに纏まる踊り場の高さが屋根に中る辺りに建てられており、店の手前には床机が置かれている。上手壁際には、医院への行き方を示した案内板が貼られている。
     今作の弱い所は、舞台美術などにこれだけ凝りながら、内容的には上に挙げたような苦しみを描くのであればもう一段深い突っ込んだ表現迄到達して欲しい、と思わせてしまう点と最終的な集約点に昇華するのに成功していない点があるように思われることである。
  • 満足度★★★★★

    イタイホテルとは真逆のテーマですね、コメディ要素もたっぷりでそれでいてやはり重たくて苦しくて締め付けられそうで。そんなお話を多くのベテラン俳優が生き生きと演じていた舞台で、劇団らしさがあふれていました。

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