真説・春琴抄 公演情報 あかね色「真説・春琴抄」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    脚本、演出、役者、原作、どれのファンでも満足できる作品だと思います。

    役としての登場人物は、それぞれ別の方向を向いているのに、作品としてみな1つの方向を向いて、突き進む潔さ、覚悟を感じました。

    会場に入った瞬間にもう始まっている世界、早くそこへ連れて行ってほしいと思えます。
    演出家さんの前説もまた、入りやすいキッカケをくれます。

    美と真実、どちらを選ぶかずっとドキドキしながら、そして最後までその気持ちは落ちることなく、観終わってからもたくさん想像出来る感じです。

    また、見る席によって、誰の心に寄るかによって見え方がまた違ってくると思いますし、また次は違う目、気持ちで見たいと思えます。

    こういう世界を待っていました。

    追記 藤波さんのファンとして、こういう顔を観たかったというところを、全部引き出して下さっています。大満足でした。

    ネタバレBOX

    縦の会場を横に使い、区切る事なく統一された美術が圧巻です。
    見る場所により本当に見える世界が違い、藤波さんのファンの私は、扇子を咥えるシーンが観たくて、上手側段の手前を選択。もう少し中よりでも良かったかも?ですがとてもいい表情が見えました。

    また段の上には記者役の方が上がらなかったような?気がしたので、そこは春琴抄の世界、そしてより深い心の奥底の闇や光がよく見える場所なのかとも思いました。

    最後の谷崎と松子、春琴と佐助にも見えるシーンの藤波さんとあきやまさんが本当に美しくまた艶があり。
    藤波さんの手が本当に美しく、いやらしさもあり優しさもあり、刹那さもあり、愛もあり、たまらなく見入ってしまいます。



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    2018/03/24 12:52

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