満足度★★★★
鑑賞日2018/03/04 (日) 14:00
役者の力量に全幅の信頼ありきでないと、3時間半見せられないよなあ、という芝居。
気を張らずに観て正解かな。
「炎ーアンサンディ」に比べると、その凄惨さからかなり救われており、岡本健一の役もユーモアとアイロニーに溢れて、ところどころで、つい頬が緩む。
頓珍漢な感想かもしれないけれど、これって「オズの魔法使い」かな、と。
「オズの魔法使い」って、実はドロシーが死んでいて、虹の向こうとは天国なのか、という解釈をしていた文章を読んだことがあったのだけれど、この物語で同行する兵士他は、ライオンやブリキ男や案山子に思えなくもない。そじて主人公が死んでいるとなれば、彼が死んでいる父親と気持ちを交わすことにも、違和感がない。
案外、ほっこりとした、救いのある舞台でした。