このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております) 公演情報 MU「このBARを教会だと思ってる(千秋楽満員御礼、終幕しました!ご感想お待ちしております)」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    その告解をまのあたりにして、私は言葉もなく立ち尽くしてしまった。
    この気持ちを誰に打ち明ければいいのか、分らなくなってしまって。
    しばらく訪れていない、あのBARのマスターと、話をしたくなりました。


    こんなに面白いお芝居がやってるなんて知らなかった。
    演劇のメッカである下北沢でお芝居をみたのは、この日が初めてだった。

    石巻から東京にやってきて、思いがけず観劇する時間が出来ました。
    黒色綺譚カナリア派/コマイぬの芝原弘さんからおすすめしてもらったお芝居でした。
    私はまったく前情報も何も知らず、おすすめだよ、と教えてもらったんです。

    フライヤーのエメラルドグリーンと、教会とBARというとりあわせに興味をぐっと惹かれてしまいました。
    Pityman「ハミングインウォーター」石巻公演で出会った、藤田りんごさんのお芝居もまた観たいなと思ったのが動機のひとつです。

    以下、ネタバレBOXに長文感想あります。

    ネタバレBOX

    BARでのお話なので、夜公演を観に行くことに決めた。
    開場まぎわの駅前劇場へのぼる階段には、お客さんがずらり。
    開演してから終演まで、笑い声やすすり泣く声、息をのむ気配が鳴りやまず。
    終演後のホワイエでも、高揚した感情のやりとりがおさまらない空気でいっぱいだった。

    ほんとうに、思いがけず素敵なお店を教えてもらったような気分。

    ひとりで観ていて、胸いっぱいにあふれそうな感情の行き場がなく、ただただそこに立ち尽くしてしまった。

    私はあまり酒に強くなく、いつも車で帰るため、ほとんど外で飲まない。
    お酒を頼まなくても、カウンターに座らせてくれる地元のBARがあるのだけれど、なんだか、そこに行って、たくさん話がしたくなってしまった。

    これから、物語の内容に触れていくのだけれど、なんだか少し気後れしてしまう。
    物語に出てくる“告解”――罪の告白、懺悔には、自分の身に染みる内容もふくまれているきがするから。自分の趣味趣向、過去の遍歴まで、感想を詳しく書けば書くほど、あらわになってしまいそうだから。

    それでも、ちょっとドキドキするけど、書いていこうと思います。
    マスターが持っている、あの、常連客の秘密が書かれた手帳を開いてみるつもりで、読んでくれるとうれしいです。



    席の位置によって見方がだいぶ変わる仕組みになっているようで、私は最前列の一番上手側に座っていた。
    都合がゆるすなら、別な席を選んで、あと最低でも2回は観てみたいなと感じた。

    登場人物の機微や伏線のひとつひとつが音符なのだとしたら
    それらが絶妙に五線譜に並べられたきれいな曲のような物語だと思った。
    疲れた夜にふと寄り添う優しい音色のようでもあり
    波紋が波乱をよび嵐のように心をかきみだす激しさもある。

    BARのママ・マルが弾いていた、透き通るようなアコースティックギターの音色のせいかもしれない。

    はじかれた弦の音の波がしずかに会場に広がっていき、駅前劇場が、BAR「さざなみ」の雰囲気に包まれていく。



    物語に登場するのは19人。
    そのうちの1人は、最後まで舞台に登場しない。
    とある三軒茶屋のBARでの、いくつかの夜を描いた、群像会話劇だ。

    当日パンフレットをみて、登場人物の多さに、全員をちゃんと覚えられるか不安だったけど、物語が進んでいくうちにそれは杞憂に終わる。

    出てくる客の誰もが、一癖も二癖もある性格で、ああこのひと、あのひとに似てるかもしれない、という身近さも感じるほど、親近感がわいてしまうのだ。

    なかでも印象につよく残ったのが、物語の中心人物のひとりであるユリカだった。
    演じるは福永マリカさん。朝ドラに出てきそう、と言ったら安直すぎるけれど。
    透明感のある可憐な容姿で、予想外のことばかりやってのける。
    真面目がすぎて、極度の完璧主義。情緒不安定ぎみ。パートナーを心配するあまり、彼を追い詰め、帰宅恐怖症に陥らせてしまう。

    そんな、すこし歪んだ美人の妹をもつ姉の三恵子。
    古市みみさんが演じている。竹を割ったような性格のハードボイルドな女性。冗談とも本気とも取れるキレのいい言葉をキビキビと飛ばすものだから、真面目なことを言っていても、ついつい可笑しくなってしまう。
    妹へ厳しく接するが、それは誰よりも妹のことを想っているからだ。

    そんなふたりの姉妹が、ユリカの結婚資金の貸し借りについて、カウンターで口論をしている。

    カウンターから離れたテーブル席にいるのが、西川康太郎さん扮する、何でも屋の草ちゃん。
    飲食街を動いて回り、トイレの詰まりからランプの修理まで、様々な面倒事を請け負う何でも屋。ひょうひょうとした性格で、愛想もいいのでみんなに好かれている。
    好みのタイプだった。路地裏で酔いつぶれたら草ちゃんに介抱してほしいななんて思った。

    カウンターのなかにはBARのマスター・新島。成川知也さん。
    物静かに客の話をきいている。なんだか、その柔らかい雰囲気に、なんでも話したくなってしまいたくなる。

    バーのママでもある妻のミュージシャン活動を応援するために、お店を始めたそうなのだが、彼女に対する一途さが微笑ましい。
    妻がバンドメンバーの男と飲みにいくのは我慢できるけど、自分が常連客の女性と飲みに行くのは引きとめてほしい、そんなところがいじらしかった。

    こんなマスターなら好きになってしまうだろうな、という女性がマル。まるまどかさん。
    ギターを弾く姿が綺麗で、性格もさっぱりしている。
    ひととひととの適度な距離感がわかっている雰囲気があり、なんとなくふと頼りたくなる、かっこいい女性だ。

    さて、結婚資金についてやかましく口論する姉妹。
    これだけなら、よくある痴話喧嘩の類だなと感じる。

    ユリカが店をあとにしたあと、BARに気弱そうな若い女性がやってくる。

    ユリカの親友である誠子。志賀聖子さん。
    誠子が語り出した“告解”が波紋をよび、このBARにおおきな波乱をもたらすことになる。



    【第1章】妹の救済
    このエピソードは、基本的にまじめで仄暗い印象がある。
    好きな雰囲気だけど、このトーンで物語が続いてしまうと、みていて辛い気持ちにばかりなりそうだった。

    しかし、第2章と第3章に出てくる『帰宅拒否組』や『ガールズバーの女の子たち』は、そんな雰囲気をふわっと軽くしてくれた。
    笑えるし楽しげなんだけど、少しの棘や伏線も隠れていて、ハッともさせられる。



    【第2章】帰宅拒否組
    コミカルな展開で、男たちの思い切りのいい振る舞いが面白い。
    アルバイトの美嘉をめぐる男たちの悲喜こもごもを描いている。

    BARカウンターには、森口美香さん演じる、アルバイトの美嘉。オーダーメイドの帽子屋を営むことを夢見ている。小動物的な愛らしさで、BARに足繁く通う固定ファンもいる。私も、みかちゃんをからかって、慌てちゃうとこ見たいなー、と思いながら眺めていました。

    帰宅拒否組ファンそのいち、橋本。橋本恵一郎さん。 「げんしけん」という漫画が私は好きで、その漫画に登場する斑目というキャラに似ていた。お調子者で虚勢を張りがち。リアクションがオーバーすぎて若干うるさい。友達少なそう。でもどこか憎めない。純粋なんだろうなと思う。女性に恐怖心を抱いていて、美嘉にだけは心を開ける。

    帰宅拒否組ファンそのに、純。榎本純さん。誰よりも美嘉に前のめりなんだけど、誰よりも美嘉と発展できなさそうな奥手ボーイ。表情や挙動がいちいち面白すぎました。関係ないシーンでもそっちみるとつい笑っちゃいそうになって。応援したくなっちゃう純情男子。

    帰宅拒否組ファンそのさん、浜野。浜野隆之さん。紳士的で落ち着いてみえるけれど、年甲斐なく若い子に入れ込んじゃうとこが可愛かった。ライバルに対抗して美嘉と関係をもったと嘘をついちゃうとこ可愛い。バチバチにセックスって言葉がツボに入りすぎてダメでした。

    帰宅拒否組ファンそのよん、菅生。菅山望さん。 イケメン眼鏡枠のノリのいいお兄ちゃん。でも、この子はフツーに職場やプライベートでもモテそうだし、美嘉以外にも言い寄ってそうだなあなんて邪推もした。妻帯者だけどみかとキスしちゃう。でも、それ以上先にはいけない小心者なイケメン。

    帰宅拒否組が美嘉を振り回してるようでいて、振り回されてるところに、男心の可笑しみを感じた。浮気や不倫、かなわぬ片思いばかりなんだけれど、笑い話としてみれるのがなんだか不思議だった。

    バイトを辞めると告げた美嘉が、マスターに秘密を打ち明け始めたとき、もしかして、マスターに恋をしてしまったのかな、なんて一瞬思ったんだけど、予想外の言葉にハッとなった。

    彼女は、彼らが向ける好意を、ただただ鏡に反射する光のように返していただけで、彼女から彼らに好意を向けてはいなかったんだろう。自分に自信がなく、彼らの瞳にうつる自分の姿は、都合よく美化された虚像なんじゃないか。そんな不安をずっと抱えていたのかもしれない。



    【第3章】現実じゃない方
    ガールズバーの女の子たちがはなやかで観ていて楽しかった。
    でも、着飾っていて明るいだけじゃなく、それぞれが悩みをもっている。
    現実と、そこから逃避する姿に、共感をおぼえつつ観ていた。

    カウンターには 岡山誠さん演じる、 アルバイトの岡山崎。恰幅のいいドラマー。美嘉とおなじく、バイトを辞めたい、と相談するシーンから始まる。なんでも、新しく出来た彼女との生活を安定させたいため、正社員の職をさがすという。ただ、優柔不断そうで、ちょっと頼りなさげ。からだは大きいけど、気弱そうで、引っ張ってくれる女の子が似合いそう。

    みかん。温井美里さん。メイド服を着たパシられ系最年少女子。一見おとなしそうだけど、現実的で芯の強い面もあった。岡ちゃんの彼女。「若くて可愛いから先輩からの風当たりが強かったけど、岡ちゃんの彼女になったから溜飲がさがったんだよ!」「正社員なんて無理に決まってる!」など、可愛い顔で辛辣な言葉を吐くので面白かった。

    いちご。真嶋一歌さん。地獄ナースコスプレ。敵に回すとめちゃくちゃ怖いけど、味方だと頼りがいのありすぎる姉御。とにかく登場したときのインパクトと舞台上の存在感がすごい。美人なのに、ふりきれた振る舞いばかりなので思わず吹き出してしまう。いちごねえさんにハグしてほしいなあと羨ましく思った。

    もも。加藤なぎささん。のほほんとした癒し系漫画家女子。ゴシック風な魔女のキキをハロウィンのコスプレに選ぶあたりが、漫画描きっぽいなあと思った。ももちゃんの描くクロスワード誌に掲載された4コマ漫画を読みたいと思ったし、たまに新聞や雑誌のクロスワードパズルにはまる自分には劇中のツッコミに対する被ダメージが意外に大きかった。自分のことを美人に描いちゃうとこが可愛い。

    ライチ。小島望さん。人妻が白雪姫のコスプレするのはそそるなと思ってみていました。ほかの女の子がわきあいあいとはしゃいでいるシーンで、ひとりぽつんと離れてみていたのが印象的だった。夫の収入が不安定なせいもあるのだろうか、現実に疲れて陰のある表情をしているように思った。ちょっと陰のある人妻が白雪姫のコスプレするのはそそるなと思いました。(2回目)

    りんご。藤田りんごさん。なんだかとにかくびっくりした。Pitymanの公演で会った藤田りんごさんは、パートナーとセックスレスの生真面目な姉の役だったから、役の振り幅の違いに驚いた。写真好きで、コスプレにキョンシーを選ぶあたり、めちゃくちゃコアなファンがついてそうだと思った。役作りの裏設定を教えてもらったんだけど、昼間はパティシエをしてる設定らしい。なんだそのギャップある女の子。りんごちゃんのお菓子が好きで昼間のお店に通いつめ、夜はガールズバーで働いてることを知りちょっぴりショックを受けたい。

    篤子ママ。久保亜津子さん。ガールズバー「フルーティ」の支配人。篤子様とお呼びしたかったです。人を見る目がものすごくありそうな雰囲気。ただそこに存在するだけで感じるオーラ。どうしてその貫禄で三軒茶屋にガールズバーを開いたのか気になったが、きっと店で働く女の子たちを守るためなんだろうなと思った。ラリパッパ?!って聞き返すのほんと面白い。すっかり成熟した大人の女性かと思いきや、草ちゃんに対する想いでヒステリックに恋い焦がれる姿に、なんだか胸がきゅっとしてしまった。

    現実の自分はキツイ、と誰かが言っていた。
    誰が言ったのか忘れてしまったのは、皆がハッキリと同意していたからだろうか。

    現実「じゃない方」に甘えたり誘惑されたりしながら、かなしくもしたたかに生きている女の子たちが、愛おしいなあ、と思った。



    ずっと言及してこなかった、舞台に出てこない登場人物。
    ユリカのパートナーである、けいくん。

    このふたりの関係が、全編を通して紡がれている。

    ユリカとけいくんは結婚生活に向けて断捨離を始める。
    ときめくもの以外はすべて捨てる、との約束のもと。

    ある日ユリカは、元カノの写真が捨てられていないのに気付く。
    ときめくもの以外は捨てなきゃいけないのにどうして?

    情緒不安定になったユリカは、元カノの写真と、けいくんの大事にしている蝶の標本を、家のトイレに流してしまう。
    それでも気の済まないユリカは、探偵を雇い、けいくんの素行調査を依頼する。
    結婚資金として貯めていたお金を、すべて依頼料につぎ込んで。
    やがてけいくんは、帰宅恐怖症になるほど、心身ともに追い詰められてしまう。



    BARに秘密を抱えてやってきた誠子は、ユリカの親友だ。
    親友のユリカのことも、そのパートナーのけいくんのことも、大事に想っていた。
    けいくんとは、同じ合唱サークルに所属していた。
    日に日に追い詰められていく、けいくんのことを、ずっとそばで見ていた。

    誠子はマスターに告解する。
    私は、親友のユリカの彼と、けいくんと関係を持ってしまいました。
    誠子は涙をこらえながら、すこしずつすこしずつ語っていた。
    彼とのささやかな情事。別れ際の淡い期待。親友にたいする複雑な想い。

    彼女の告解がとても清らかだったせいで、罪の匂いを感じられなかった。
    その清らかさのせいで、彼女の存在が、とても遠くに感じてしまった。



    目の前には、草ちゃんとユリカが並んで座っていた。
    草ちゃんは、ユリカに依頼されて、けいくんのことを尾行していた。
    ユリカが草ちゃんにぽつぽつと想いを語る。
    草ちゃんは、気遣うようにユリカに優しくしている。

    目の前のふたりの姿ばかり見つめてしまった。
    ユリカの白い手のなめらかさから、目が離せなかった。

    ユリカは、

    生きたまま磔にされた蝶のようだ、と思った。

    もがいてももがいても彼に打たれた胸の杭が抜けることはなく。
    苦しくてどうしようもなくて、死にたくても死にきれずに、
    綺麗な姿のままで、どこにも行けずに絶望してる。

    ガールズバーで働き始め、自暴自棄になり、酒と薬に溺れてしまう。
    汚物を吐いて店の床に撒き散らす。吐瀉物は見たこともないような色をしている。
    草ちゃんは必死に介抱しようとするが、痙攣し朦朧となったユリカの口からは、

    けいくん、

    と、とても切なげなささやきが漏れる。

    吐瀉物を喉につまらせ窒息しかけるユリカ。
    姉の三恵子が口移しでそれを吸い出し、

    「全部飲んだ。」

    と振り向いて告げる姿に、愛情って言葉じゃ括りきれない、力強さを感じた。



    【第4章】秘密を以って秘密を制す

    第1章とおなじく、ユリカと三恵子が並んで座っている。
    しかし、座っているのはテーブル席。
    『帰宅拒否組』の4人とマスターが、神妙な面持ちでふたりを見つめている。

    テーブルのうえには、綺麗な青い蝶の標本が置かれている。
    ユリカがかっとなり捨ててしまった、けいくんのコレクションとおなじ標本だ。
    帰宅拒否組の4人が手分けして集めてくれたようだった。

    マスターと4人が去り、姉妹ふたりきりになるBARの中。

    マスターのいないBARのなかで
    神父のいない教会のなかのように
    ユリカは、しずかに“告解”を始める。

    けいくんのことを想いながらも、草ちゃんに甘えてしまったこと。
    相手のいる身でも、つい誰かに頼りたくなる夜があること。
    けいくんの気持ちも、誠子の気持ちも、少しだけわかったこと。

    もうすっかり、けいくんは、家に帰って来てくれないこと。
    それでも、会って、謝りたいということ。
    集めなおした蝶の標本を返して、謝りたいと。

    戻ってくるかな、と、ユリカは三恵子にちいさく訊ねる。
    来るよ、と、三恵子はちから強くこたえる。

    暗転し、BAR「さざなみ」の扉が閉じる。けいくんは、最後まで姿を見せなかった。



    私の目の前には、不安げなユリカと、前を見据える三恵子がふたり並んで座っていて、急にあかりが消えてしまったので、ああ、憎い演出だなあ。と思った。

    けいくんが結局戻ってきたのか、ふたりはどうなってゆくのか、あとの想像は観客に委ねられたままだ。
    私の頭の中では、ユリカと三恵子が、あのエメラルドグリーンの扉が開くのを、まだじいっと待ち続けているのだ。

    根底を流れる物語の波は仄暗い印象をうける。
    もしも現実にまのあたりにしたら、それこそ溺れてしまいそうになる。

    でも、ふしぎと沢山笑えて、優しい気持ちにもなれたのはなぜなんだろう。
    このBARでの出来事が、現実じゃない方の世界だからなんだろうか。

    1日中東京のまちを歩き回って、くたくただったはずなんだけど、帰る頃には不思議と気力が湧いてきていた。
    どうしようもなくかなしい出来事もユーモアに変えて、不器用にもけんめいに生きる彼らの姿に会えたからかもしれない。

    また今度、東京の三軒茶屋にやってきたときは、きっとあのBARの扉を探してしまうんだろうな。

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    2018/03/02 17:39

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