おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】 公演情報 劇団鹿殺し「おたまじゃくし【15日より大阪公演開幕、チケット好評発売中!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ファミリーツリーの作品でした。
    フライヤーのイメージとは随分違いました。良い方向でですが。
    ただ、受付の応対の仕方には呆れました。
    劇団のイメージが悪くなるのではないでしょうか。
    メール返信をして、受付完了の返信まで貰っていたのに、返信が無いと受け付けられないと言われました。
    チケットはいただだけましたが、劇団側からの返信メールを見せてもなんかおざなりな対応で、帰ってしまおうかとも思いましたが、観て良かったです。
    なかなか「情」を感じさせて貰える良作でした。

    ネタバレBOX

    主人公が精子無力症(?)という設定は必要だったのか疑問です。
    登場する息子は架空の産物ではなく、実在の存在として描かれているのですから。

    コロスを使う手法は面白いとは思いますが、彼等は何者なのでしょう?
    作者の都合とも取れますが…。
    テーマは「親の想いと子の想い」「親子の絆」でしょうから、コロスが問い掛ける言葉とは方向が違うように思えました。自身の存在意義は確かに親あってのものでしょうが、彼等コロスは生き方自体を問い掛けていて、それはまた別の展開になってしまうように思います。
    余談ですが、コロス達が村上春樹の作品によくある手法に倣っているのかなと感じました。

    タイムスリップは便利なツールです。
    ネタバラシには持ってこいですが、それに頼りすぎてないでしょうか?
    特に、本人達が見ているという設定が深みを軽減化しているようで、勿体無いなと思いました。自身が親の想いを追体験する設定になっているのですから、自身の想いで気付いて欲しかったです。
    観客だけが観られるという構成もありではなかったかと思います。

    ライヴシーンで終わりかなと思いましたが、エピローグ手法を取って、ハッピーエンドをしんみり感に持って行ったのは、作者の趣味でしょうか。
    難しい選択ですね。
    どちらもありでしょうが、今回はエピローグ無しでも良かったかなとも思います。

    色々書きましたが、それは本作のポテンシャルが高いという事に起因していると思います。
    もう少し刈り込んで、あと20分くらい分を整理したらもっと伝わる作品になるかなと思いました。

    最後に、女優さんが良かったですね。それと、『ルーツ』が良かったです!

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    2018/02/04 12:54

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