実演鑑賞
満足度★★★★★
井原西鶴・好色五人女の巻二「情けを 入れし樽屋物語」のおせんをモデルにした創作で、江戸時代に実在した大坂・天満の樽職人の女房せんの話…それを題材に劇中劇のように仕上げているが、それも単なる劇中劇ではなく、物語性を別の角度から捉え芸術性豊かなものにしている。
観劇当日は雨が降っていたが、前説で「雨から雪になるかもしれない天気予報にも係わらず(中略)観て良かったと思えるような公演にしたい」とあったが、その期待は裏切られることなくとても素晴らしい公演であった。
3人芝居、その演じる主体が特徴で原作の悲喜交々とした物語を別次元の高みへ導いていた。
(上演時間1時間20分)