満足度★★★
鑑賞日2018/01/18 (木) 19:00
ブラジルの作家の日本初演作。交通事故死に遭遇した男が、死にかけている男の求めでキスをしたことが同性愛(という言葉は芝居の中では出て来ない)としてスキャンダルになり、家族が崩壊していく、というテーマだと思っていたし、実際、悪意のある報道や警察の動きでスキャンダル化していく過程が描かれている。しかし、50年代のブラジルという説明は劇中にはないし、その当時のブラジルの文化的背景も提示されないので、単純に観ると、男同士のキスがあれほどのスキャンダルになることに違和感はある。そして、エンディングの出来事で、その「悪意」がテーマなのか、という疑問が残った。そのあたりを丁寧に描いていればと考えると惜しい作品である。