非国民的演劇 公演情報 しあわせ学級崩壊「非国民的演劇」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    時は世紀末だろうか退廃的で享楽的な雰囲気。
    ストリップ劇場の控室でのやり取りや、リズミカルに飛び交う様々な人達の言葉や感情を四方八方全身に浴びてきました。
    この体感をどう感想とすれば良いのか、ちょっと難しいのですが、

    「嫌われるかもしれない。」
    「叱られるかもしれない。」
    「捨てられるかもしれない。」・・・そして「殺されるかもしれない。」

    どの若者も何らかに怯え、親兄弟を含めた他者との共存に苦しんでいる一方、大人達は自身を守るため彼らを更に追い込んでいた印象。
    かといって暗く気が滅入る公演だったかというと、案外そうでもなく、どちらかというと元気をもらった気が。
    それは何故に?・・・苦しんでいる人間を上から目線で観る優越感?
    いや、そうではなく彼らの内部には濃厚なエネルギーが漲っており、迷い悩みながらも強い生命力を感じたからではないかと。
    作者さんの意図するモノとは、もしかしてちょっと違う所見かもしれませんが私はそう感じました。

    ネタバレBOX

    劇団背傳館の佐藤すみ花さんは一体どこに?
    消去法でようやくストリップ嬢のひとりである事が判明。
    (ほぼ最初から登場していたとは、女優さんってスゴイ!)
    感心しているうちに、あれっ!殺されてしまいました。もう動かない・・・
    でも悲壮感はあまり感じません。
    なんだかリセットボタンで次の日には生き返っていそう。
    そもそもこの世界では既に警察もほぼ機能しておらず、罪さえも音楽にかき消されていってしまうのでは。
    そして心の闇だけが残っていく感じ・・・こじれて病んだ世界・・・でもリズミカル。

    0

    2018/01/13 03:52

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大