誰 公演情報 掘出者「」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    誰でもない誰か
    ニンゲンって自分は普通だと思ってる生き物ではないだろうか?
    全ての事柄は自分を基準に考えるからである__byみさ

    こんな偉そうな思考が浮上するほど、今回の芝居は異質なのだ。

    以下はねたばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    登場人物の全員が病んでる。
    ごくごく普通のワタクシにはそう思った!(^0^)

    とあるサークルに集まったメンバーを描いた作品。
    全員が孤独で社会から孤立してるような危ない人たちばかり。つまり精神的に病んでる。それぞれが暗い過去を持ち、誰かと繋がって居たいが為にこのサークルに入る。誰かと繋がって居る為には暴力的な言葉で脅したりもする。そうまでしても繋がっていたいのだ。

    サークルの活動内容は簡単で「メンバーを見ること」
    この「見ること」自体が曲者でメールは1日に必ず5通以上ずつ全員にすること。ブログは必ずチェックし、返事をすること、相手の話を目を見つめながら聞く事・・・などなど。

    こうやって「見ること」はそれなりの規則に縛られて一つの社会を形成している訳だから、なんら大人の社会と変わらない不条理がここに存在する。

    それぞれのメンバー達はそれでも個々の個性を大切にしながら回って居たが、やがてそれは無理やりに自分を殺した、閉じ込めた感情だったと解ってしまう。だから、仲良しこよしで居たはずのサークルのメンバー達は一皮剥けると、別のメンバーの誰かの悪口や告げ口を告白したりする。この場面でも通常の社会となんら変わりないことを観客は思い知らされ認識する。

    やがて、メンバー達は一人の予言者(笑)の言葉によって、ありのままの自分を表現するようになる。ありのままの自分を表現すると、どうしたって人間関係は破綻する。正直に物事を白状すると人間関係は破綻するのだ。だから、ありのままの誰かを受けいれてくれる人なんか居ないし、ありのままで生きてちゃあダメだ!(^0^)
    要は円滑な人間関係を廻す為には自分自身をベールで包まなくちゃあいけない。って事だけれど、今回のこの芝居は自分の居場所を求めて彷徨う壊れた人たちの物語だった。

    だけれど、今回の登場人物も現代の社会に息づく人たちも大差ないというところが、なんとも皮肉で傲慢で可愛いと思う。

    たぶん、この芝居は観客によって評価が割れる。見方によっては薄っぺらいし、深いのだ。
    ちいさなサークルなのにニンゲンの縮図を垣間見た作品。

    誰?それは誰でもない誰か。

    4

    2009/02/16 15:51

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  • おーじ>
    貴方には響かなかったみたいね。
    おーじはどちらかというと、お笑い系か感動ものがお好きでしょう?
    そちらにも後で見に行きますね♪

    2009/02/17 19:30

    今夜(と言うか既に昨夜ですね・・)、観てきました・・。

    う~ん・・・。

    ハイ、確かに・・。

    異質ですね・・。

    また妖しい預言者、確かにインパクトありました・・。
    (でも個人的には預言者のコスチュームより、コートを脱がされたシーンが笑えました・・)

    後ほど、レビューもアップします・・。

    2009/02/17 01:15

    おーじ>
    貴方の劇評を楽しみにしていますよ。たぶん、お好みの芝居かも?(^0^)
    妖しい予言者が面白い!

    2009/02/17 01:10

    この作品も観劇予定ですので、ネタバレBOXまだです。

    んっ・・、異質・・?、なんですか・・、気になりますね・・。

    ハイ、観劇後、楽しみに読ませていただきます。

    2009/02/16 16:42

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