満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/11 (月) 14:00
価格3,000円
キコqui-co.作品としてこんなに笑った記憶はないぞ、と思って観ていると次第に終末感が支配してゆき、そのまた後は不器用な純愛のむき出し状態。さしずめ「希望ではなく純愛が残されていたパンドラの匣」か。また、小松左京の「首都消失」の手口(主題の要因ではあるが直接的にはさほど関係のない状況設定についての説明は一切しない)を想起。
中盤で拡がってゆく終末感はゾンビ的なものだがちょっと違うな、と思っていたところ不意に黒沢清監督の「回路」(2001年)を思い出し「あ、それだ!」みたいな。
某制作さんがこの前日ご覧になり大泣きしたと自白されていたし、この日遭遇した強面系(失敬!(笑))役者さんも涙を拭っていらしたようだし、漢を泣かせる芝居かもなぁ
そう言えばあの壁(?)のシカケ(?)、前にどこかで見た記憶があるけれど、何だったかな?