満足度★★★★★
舞台の上に8人の女性。それぞれの初潮の思い出を語っていくオープニング。
生理用品開発に携わるチームの奮闘を通して描かれるそれぞれの人生と、研究の苦労やマーケティングや環境問題まで含めた幅広い問題提起と。膨大な量の情報を、観る者の気持ちをそらさず見せる手腕もさすがだった。
オープニングで語られた思い出が、そのあとの物語に投影されていく構成が気持ちいい。最初に提示された疑問が物語の中で解決されていく様子も本当に面白かった。
観終わって、ああ、元気出た!!と思った。
登場人物がみんな愛しいし、それを演じるキャストがホント素敵だった。
弱さも迷いも、それぞれの真実の中で美しい。それはたぶん彼女たちが前を向いて生きているからだ。
ああ、女に生まれてよかったと、ごく当たり前に思った。いや、もちろん男性がご覧になっても面白い芝居だったはずだけれど。
女でも男でも、それぞれが生きていくことをまるごと愛せるような、そういう舞台だったように思う。