満足度★★★★
『ナイゲン』については、2015年にアガリスクエンターテイメントによる最終公演を観た。
だから作品冒頭ではついそのバージョンのキャストや雰囲気が脳裏に浮かんだりした。しかし観ているうちに、目の前で進んでいく会議に没頭していった。
戯曲の完成度による部分もあるし、以前のイメージを裏切ろうとする演出の効果でもあろうし、今回のキャストの熱演による部分も大きいだろう。
内容は知ってるはずなのに、何度も笑った。
特に、海のYeah!!の破壊力や元気一杯の監査が印象的だった。
そして、最後に議長が「僕はこれがナイゲンだと思います」というのを聞いてグッときた。時代が変わりオトナが変わっても、彼らはきっと大丈夫、となんとなく思った。
そんなふうに思ってしまうくらい劇中の高校生に感情移入し、議論にのめり込んだのだろう。
また機会があれば観たい作品である。