明るく、ずっしり、心に残る、見応え満点の3時間。
オデオン堂のネオンの灯り、きらめく星球、ピアノの演奏にうっとり。
秋山さんはパワフル、大人の女。
田代さん、山西さんのアクトの芝居、発する芝居に、
久保さんの引き算だけど、声がすっと入ってくる芝居、
木場さんのやわらかーい艶っぽい声にうっとり。
みさをさん、声がしっかり届く。
木村さん、いい味。
声も、歌も、身体の動き〜一斉のリアクションがピタッと揃う〜など、みなさん達者で気持ちいい。
お客さんの反応の良さ、
笑い、拍手、反応して「あーっ」と声だしちゃったり。
シリアスなセリフでも、言い方に笑ったり、
存分に楽しみに劇場に来てるなーというのが心地よい。
お父さんと竹田さんの中の良さが好きだった。
音楽が大好きな一家と周囲の人々の、歌わずにはいられないといった、音楽劇。
あたたかい気持ちが流れる。
一方で、響いてくるセリフ。
大義、大日本帝国の意思と個人の意思が一致しなくなる、その苦しみ、
「奇跡」のセリフ。
ラストの空襲警報、泥沼に落ち込んでいく戦争の影、
満州や長崎に散るオデオン堂の人々の、運命が案じられる。