満足度★★★★★
鑑賞日2017/12/25 (月) 17:00
座席1階C列13番
2017年春の「新しい生活の提案」で初めて壱劇屋さんの芝居を拝見した際に告知されていた、5ヶ月連続ノンバーバル殺陣芝居という企画に興味を持って5ヶ月通し券を買いました。1回しか観たことのない劇団、一度も観たことのないノンバーバル殺陣芝居でしたが、何か期待させるものがあったんです。
そこから追い続けた「五彩の神楽」はどの作品も期待に違わぬものでした。特に最終章の荒人神はシリーズの最後を飾る総集編的な作品で、出演者も豪華、物語の展開も大胆、最後の幸福感も壮大な作品でした。
これまでの作品で様々な形で主人公と関わってきた作・演出の竹村さんが闇の世界に引き込まれようとするのを、過去4作品の主人公たちが救い出そうとする展開で、4作品を通して観てきた僕にとっては随所に各作品を思い出すポイントがあり、終始、ニヤニヤしながらの観劇でした。また、エンディングには過去作品の主人公に加えて何人かのメインキャストも登場し、皆んなが幸せそうな描写がなされていて、明日への活力・勇気をもらえるようでした。
作品自体も素敵ですが、稽古のあった日には「日報」という動画を毎回アップしたり、Twitterに稽古風景の写真をアップしたり(それも色んな出演者がそれぞれに)、稽古期間中もお客さんを楽しませることを徹底してやっている姿が印象的でした。単に事実だけを流したり、宣伝だけを流したりするのではなく、情報を出しながら楽しませてしまうというのが、劇団の広報として一つの理想形じゃないかとさえ思いました。