アテネのタイモン 公演情報 彩の国さいたま芸術劇場「アテネのタイモン」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    当日券を期待して、ハプニングで前の席。オープニングの舞踏会さながらが圧巻でした!内容は、過剰なるあやしげなサービスは、みんなでろくでもない結末など呼び込みます。その責任は、勿論本人なのですが、おバカな愚民はキズを大きく大きくしていくのであった!

    ネタバレBOX

    毎日陽気にみんなに親切にする。そのことで,彼は人格者だったり人気ものだったりする。だからといって,よく考えたら話がどこかおかしい・・・って,話題になってもおかしくないだろう。そのしあわせな出会い,やりとりを誰かが,まちがっている。だまされるな,あとで仕返しされるぞ!って,どうして言い出さないのか。たしかに,そのような集団催眠のようなゾーンにはいっている。

    このシェークスピアの『アテネのタイモン』では,藤原竜也がひとり早いうちから,吉田鋼太郎のあやうさ,偽善性を暴いている。さらに,彼にたかり,コントロールしていく集団というもの,民衆は真の悪党なのかもしれない。ただ,そのような愚民たちに,翻弄された吉田鋼太郎を笑うべきか,彼もまた破れかぶれで破滅への道を楽しんでいたのだ。何が悪い!

    演劇の中には,人生がある。ふだんの生活でも見事に同じようなコメディがくりかえされている。そのような嵐の中に自分もよく遭遇する。シェークスピア演劇は,人生の欠陥,人生のおそまつさ,裏切り,憎しみ・・・そういう連鎖を的確に再現していく。恐ろしいのは,冷めた目で,ひとりその痴話騒動を観察していると,たいへんな目に自分もあいかねないということだ。

    おもしろい演劇,人生の恥部というか,軽薄な判断,・・・それらをシェークスピアはみんな知っていた。たまには,苦しい,哀しい演劇を観るのもありだ。

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    2017/12/24 18:17

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