満足度★★★★★
ストーリーは大学を辞めようかと悩む美大生が友人の忘れていった舞台の台本を読むことから始まります。
"空が落ちてくる"
ラストにはその言葉がふっと、胸に落ちてきました。
過去作をまとめた動画を拝見したときには、アングラチックで観る人を選ぶ作品かと思ったのですが……
全然そんなことはなく!!
個性豊かなキャラクターにおかしくてつい笑ってしまう場面もありました。
夜長姫の狂気に憤怒し恐れていた耳男が、どんどん姫の狂気に引き込まれ惹かれていくようにその狂気に魅せられていきます。
消えた照明の中 胸に迫る音楽、照らされた照明の下 役者さんの息遣いや目が視線を奪います。
あっという間の90分でした。
ハラハラする緊張感が、ゾクゾクと興奮に変わっていくこの感覚。
癖になりそうです。