『熱狂』『あの記憶の記録』 公演情報 劇団チョコレートケーキ「『熱狂』『あの記憶の記録』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    「あの記憶の記録」130分。

    ネタバレBOX

    アウシュビッツ収容所に送られ「特殊任務」に従事させられ、同胞の死体処理や髪の毛を剥いだり金歯抜いたり同胞だましたりして解放時にはカポーなどを集団リンチしたイツハク(岡本篤)とアロン(寺十吾)は、家族にも打ち明けないまま人生を過ごしていたが、イツハクは、SSのビルクナー(浅井伸治)の幻影に悩まされていた。そんな折、息子や娘の学校の歴史教師のサラ(川添美和)のインタビューを契機に、イツハクは過去の罪を皆に打ち明けようと決意する。イツハクの告白を聴いていたアロンはイツハクの記憶のビルクナーが実際とは違い残虐な人間にすり替えられていることに気づき、ビルクナーを殺したイツハクだったと突き止める…。
    初演も見たけど、色あせない作品と思った。ルデコの雑居な感じの雰囲気が作品に非常にマッチしていたというのもあって、当時のほうがインパクトあったかもしれないけど。

    ラストの仕事に向かう前に、妻デボラ(吉田久美)に「たすけてくれ」と小さく訴えるイツハクのセリフが印象的。ショアをユダヤの結束のシンボルとするというサラの思想とは違ってと言っていいかわからないけど、イツハクが生み出した家族の結束がイツハクのショアに関する苦しみを受け止めてくれれば良いなと思う。

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    2017/12/19 23:33

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