満足度★★★★★
以前に食した福岡の駅弁を思い出させる創りの作品でした。
それは一口大に取り揃えられた名産品が沢山並んでおり、一品ごとにどれも味わい深いのですが、前後の味も絡み合い絶妙なハーモニーを生み出します。
説明文から、もしかすると哲学的な作品かも、と白紙の状態での観劇でしたが、日常のひとコマひとコマが生活の機微を添えて実に味わい深く描かれており、ストーリーが進行していく毎にそれぞれが絡み合い、更なる深みを増していきます。・・・ホラそっくりでしょ!
良い人も悪い人も微妙な人も皆それぞれの生き方で、そして何等かの形で繋がっており、その果てしない広がりを彷彿させる世界観からなのか、それとも一個人が織り成す人生の奥深さからなのか、宇宙にも通ずる拡がりと生命力の輝きを感じました。