満足度★★★★★
舞台手前の部分がフラット。但し中央に向かって凸型にせり出しており、奥に向かってゆくに従って階段で高くなった部分、踊り場になった部分などがある。全体としては、中央にあるゴシック様式の門を中心に完全なシンメトリーだ。窓のような部分、建築物上部などには、豪奢を添える草花が這う。
女性キャストだけで演じているミュージカル劇団だが、ナルシシズムや脚本の甘えを排除して、物語の必然性をキチンと追及しようとしているシナリオの、突っ込みを入れられない訳ではないが、念も良く分かる点が良い。即ち許せる範囲内での非徹底性からは、女性らしさも滲むのだ。歌、踊りの技術の高さ、恋に身を焦がす宿命を作品に託す姿勢にも好感を持った。無論、舞台美術のセンスも良いものであるし、衣装も豪華で見栄えがする。演出も絶えず緊張感のある舞台を作り出してグー。(追記後送)