囚人 公演情報 Oi-SCALE「囚人」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/09/29 (金) 15:00

    価格4,000円

    生と死の境界線上の話を重くならず真冬の晴れた深夜、午前2時頃のような澄んだ空気感の中で優しく語るOi-SCALE節、いつもながら好調。
    恒例となりつつある林さんのトークからの入り方に加えて終盤で明かされる立場も林さんだけに説得力があったような。
    また、舞台演劇ならではのトリックも時々あるものながらしっかり騙された。
    さらに、ある場面では(後方に座っているだけに)客席に長い短い太い細いと様々なロウソクが立っている画が目に浮かんだし、他の部分では同時期に観た芝居で気付いたこととの類似性にニヤリ。

    作・演出で出演もする方の何人か(林さんを含む)は、作品中で自在に動いていると言うか、空気のようと言うか、独特の雰囲気を纏っていると感じていたが、その理由がワカった気も。そして同時にその感じ方の一部は誤りとも気付く。

    ネタバレBOX

    ロウソクの件はグリム童話「死神の名付け親」。
    そのロウソクの画が浮かぶ前の一瞬、ゾクっとしたし、巧みなメタと言うか劇中世界と現実世界の境界が瞬時にして消えたと言うかだし。
    その場面の意味とメタ構造の両面でゾクっとしたんだろう……と自己分析。
    また、劇作家というのは芝居における「神」という部分、最近観た芝居で劇中でそう言ったのではないけれど「台本というのは芝居におけるアカシックレコードではないか?」と思ったことと近く、これもシンクロニシティか?と。

    最後の伏線回収(花を切り落としたのは誰?)もまたニヤリだったけれど、実際にあったことがベースだそうで。

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    2017/11/01 09:20

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