きゃんと、すたんどみー、なう。 公演情報 青年団若手自主企画 伊藤企画「きゃんと、すたんどみー、なう。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    デジャブ感はあったものの、良いところもありました。

    ネタバレBOX

    知的障害者の長女を含む三姉妹の話。

    好き同士が結婚したいと望むところとその二人の結末は、東京セレソンデラックスの『くちづけ』のようでした。

    日常の中の非日常、非日常の日常は先生の手法通りでした。と言うか、そういう企画の方が会議で通り易いのでしょうか。

    黒い布状のものを被った塊りは不思議感覚の漫画家だと思いながらも、もしかしたら巨大アメーバピーちゃんかもしれないと考えました。しかし、黒いものが虫取り網なのではないかと考えるとやはり漫画家だよなって思いました。そして、亡くなったお母さんに見えたものがピーちゃんだったことと黒い塊りから発せられた声によって、黒い布状のものを被った女は漫画家だと確定しました。

    そうなると、辻褄が合わないことが出てきました。廊下のふすまがひとりでに開くのは不自然です。いくら不思議感覚の女だったとしてもあくまでも人間です。ピーちゃんだったらひとりでに開いても良いのですが、日常の存在である漫画家の場合はNGです。手が使えないのなら、西部劇に出てくるドアのようなどちらにも開く観音扉にすれば良かったのではないかと思いました。

    日常は日常、非日常は非日常、押さえるところはキチンと押さえて初めて日常の中の非日常、非日常の日常が生きてくるのだと思います。

    姉を守るために妹たちを産んだのではないかという問い掛けは重たいものがありました。素晴らしい一言でした。

    化粧の途中で終わってしまい、舞台上に残された長女と次女はこの後どうなるんだろうと興味津々でしたが、化粧が終わりなんやかんなで舞台からはけ、ホッとするやらでクスッと笑って帰路につきました。

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    2017/10/08 11:34

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