満足度★★★★
銭湯で観る公演は初めてであったが、その内容は十分楽しめる珠玉作。タイトルにある寺島浴場は東向島駅近くにあるが、そこに現れる怪人たちの物語は抒情的。東向島は、かつて賑わった玉ノ井遊郭など、現在の東向島を舞台にした永井荷風の小説「墨東奇譚」の街。この街興しの一環も兼ねている公演らしい。観劇した日は良い天気であり、浅草から会場(浴場)まで歩いてみた。その途中に小梅小学校というのがあったが、チラシの見返り女性の役名は小梅と言う。まさしく地元愛が感じられる。
なお、この作品は2010年上演「曳舟湯の怪人」のリメイク公演とのこと。
チラシには「ノスタルジック・ファンタジー音楽劇」と謳っているが、その内容は秘匿性が命。
公演は10月11日まで続くため、ネタバレには配慮してほしいと…2017.10.9追記。
こちらのスタッフはとても親切で、上演前後も含めて対応は湯に浸かったような気持ち良さ。
(上演時間50分)