米山さんのホンらしい、どうしても、ほんわかとしてしまう空気。どんなに面白くっても、どんなに下ネタでも、何故か「じん」としてしまう。
「ホチキス」という空間がきちんとあるんだなと。
今回はとある小学校のある会議のお話。
参加してる人々(保護者や教員など)次第に「ホンネ」を語りだす
「学校」という一個のコミニティにおける「ルール」は、ある意味、どの場面にも当てはまる。
「良かれ」と思い、様々な「ルール」を設けていく事が結果としてどうなのか。
観ながら、ふと、自分の身の回りを思う。「ルール」は必要だが、果たして「ルール」に縛られてしまうのは幸せなのかな?と観ながら、そんな事を考えてしまった。
事の発端は、自転車事故によって亡くなった教員の事から
子ども達が事故の危険性を理解し、更に事故を防ぐための自転車免許をルールとして作ろうといった
既に、ほぼ採決など取らなくてもほぼほぼ、決まるような流れだった・・・・ハズ。
しかし、徐々にルールの細かなチェックに始まり、最終的には
賛成派VS反対派になってのメンドクサイ会議になり始めていた。
そう、メンドクサイのだ。
いちいと、予定調和で決まった事案をひっくり返す労力なんて、日常ではメンドクサイ。
だから、人はイエスマンになった方が「ハナシ」は進む。
今作、第三舞台の大高洋夫さんがご出演。イエスマンとして、中間管理職となった教頭先生がある意味日本らしい象徴のような役柄だったかなと。
最終的には、亡くなった教師の事故死の真相が分かるまでとなり、本来、何が
子供たちの心を掴み、尚且つ、どういった行動をするのが良いのか。
その答えが段々と引き出されていった。
最後、ポストの場面は暖かい色の照明がまるで、天国と学校を繋げているような感じで、涙が出てしまった。