同郷同年 公演情報 公益社団法人日本劇団協議会「同郷同年」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    研究を重ね、綿密に練られたと思われる脚本。
    素晴らしい演技。その良さを十二分に生かす演出。
    上質で創造性あふれる作品で感服しました!

    ネタバレBOX

    私は、原発とそれに付随する事業には反対であり、なぜ多くの自治体がそれを誘致(推進)するのか、いままで全く理解できませんでした。
    危険があるとわかっていて、なぜそれに人は加担してしまうのか。
    それがこの芝居を観ているいちに、ちょっとそれが腑に落ちました。それくらい説得力があったのです。

    この物語に出てくる立場の異なる3人の男たち。
    3人は、原発反対派でありながら、高レベル廃棄物最終処分場の誘致運動をしています。
    彼らの現実、プライド、欲望、夢。
    「同郷同年」というキーワードが何度もでてきて、けっして悪い意味ではないはずのこの言葉に、日本人特有のしがらみやいやらしさを感じてしまいました。

    抑圧される立場の農民であり、最後には、推進派として県会議員になるあきら。
    彼が故郷を汚してまで手に入れようとしたものは、お金や地位だけではなかった、のではないか。
    故郷に居場所のない捨てられた男の、故郷に対するある種の復讐だったように感じました。
    反対派に身を投じた友人の死を一番悼んでいたのは、実はあきらだったのではないか、と、そう思ってしまうところもありました。

    ただ、あきらがすでに第2景でその本性を十分に明かしてしまったおかげで、なんとなくそのあとの展開に予想がついてしまったのが、少しもったいなかったような気もしました。

    3人の俳優さんの演技もとても素晴らしく、引き込まれてしまいました。

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    2017/09/17 13:29

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