満足度★★★★★
「子供叱るな いつか来た道、年寄り笑うな いつか行く道」といった言葉があったと思うが、今の社会で大きな問題となっている事柄を家族の観点から捉えた秀作。一般的に高齢者が発症すると思われているが、公演では若くして発症したという設定で、観客に問題の広がりと深刻さを示す。現在は”痴呆”から”認知症”という病気であることが知られ、その行動・行為の特徴をうまく物語の中に溶け込ませている。だからこそ、観客の中には介護経験の過去記憶または現在進行における共感を呼び感動に浸ることができる。(上演時間2時間)
ネタバレBOX
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ありがとうございます!
そうおっしゃっていただいて、とてもうれしいです!
そうですね…認知症を題材にして書くことになり、いろんな文献を読んでまず思ったのは、これは「絶望的な病気」なのだな、ということでした。
でも、命あるものは老いからは、絶対逃れることはできない。
それだったら、前向きにとらえ、描きたいと考えました。
私たちの芝居を観て、希望を感じ、元気になっていただきたかったからです。
中村が書いた今作の原案のテーマは「生きていれは絶対にいいことがある」というものでした。
私もそれに大いに賛同し、それに肉付けをして、この作品ができた次第です。
「なんともいえない日本的で微妙な家族の問題」は、この物語の第二のテーマでした。
そこも伝わってうれしいです!
忘れられるのは確かに恐ろしいですね。
だからこそ、私たちは「誰かの心に残る」作品を、人生をかけて作り続けているのかもしれません。
舞台上で出てきた「弥勒山」という山は、私の頭にふと浮かんだ地名で、現実の山とは無関係なものです。弥勒=慈しみ、からイメージして書きました。
季節の移り変わり、衣装替えなど、細かなところにもこだわって作りました。
感じて頂けて、とても幸せです。
どうもありがとうございました。
タッキー様も、どうぞお体を大切に…これからもよろしくお願いいたします。