La Isla Bonita 公演情報 Dance Entertainment REACH「La Isla Bonita 」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

     終演後、ロビーで出演者と観客が挨拶などをかわす際、興業としての全体を見て統括する制作が居ないのか、団子になって通路を塞いでいる演者・観客に対し、帰る客が通れないのを注意するスタッフは1人も居なかった。エンターテインメントを自認するのであれば、こういった点にも注意を払うのが当然。舞台レベルでの技術が高いだけに、そしてこれだけのパフォーマンスを展開する為にどれだけの修練を必要とするかが分かるだけに残念至極である。舞台は評価5だが、反省を促す為、この点で-1、総合点☆4つとした。

    ネタバレBOX

     昔話の桃太郎を脚色したダンスパフォーマンス。エンターテインメントを謳っているだけあって、鍛錬された身体を用いてのダンスは華麗で躍動的且つ美しい。鬼たちの振り袖衣装や、桃太郎グループVS鬼たちの争闘シーンで用いられる白布・黒布の舞いも流麗である。更に奥のスクリーンに映し出される映像と効果音のコラボも上手く機能しており、照明も適確でダンスパフォーマンスの質の高さに興を添える。
    一応、この辺りでざっと内容を俯瞰しておく。桃太郎たちが鬼ヶ島に乗り込む迄、人間と鬼の間に闘争が無かった訳ではない。発端は、人間の住む里に出掛けた鬼の子が人間たちに襲われ半死半生の状態に陥ったことだ。鬼たちは復讐の為、子鬼を襲った集落を焼き、住民を殺害した。その後暫く平穏な時が流れ、鬼たちは宝の山を発見し自分達の集落に持ち帰っていた。この章では、鬼たちの日常、即ち若い鬼たち同士の遊びや恋、長と長老との確執、人間たちに対する戦略・戦術論の差や、人間と変わらぬ情愛と日常の生活風景が描かれる。
    次章では桃太郎の誕生譚と道連れとの邂逅、鬼ヶ島道行が描かれ、愈物語は最終章へなだれ込む。正義が桃太郎サイドにあることは、彼らの残虐非道な行為にも拘わらず、戦いの最中に持つ武器の象徴として用いられる白布で明らかである。実際の戦闘・戦争でもこのような印象操作が行われていることは言を俟たない。対する鬼達の布は必然的に黒である。敵たる成人の鬼総てを虐殺して宝を奪い、鬼の遺体から金目の物を略奪して引き上げようとする桃太郎一派に対して子鬼が戦いを挑むが、軽くあしらわれてしまう。桃太郎が最後に子鬼を突き飛ばしただけで帰ってゆくのであるが、ここは、後顧の憂いを絶つ為に三国志の曹操のように情け容赦なく子鬼をも虐殺してしまう方が演劇的にはインパクトがあろう。まあ、エンターテインメントと銘打っているのでやらなかったのであろうが。
    以上感想と概要である。各演者の身体能力の高さと舞台美術や効果のコラボレーション、科白が殆ど無い中で物語を紡ぐ技術レベルの高さは見事である。

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    2017/09/15 05:58

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  • Mireiさんへ
    コメント有難うございます。
    返信が遅くなってごめんなさい。
    自分もGWを利用して、部屋の
    レイアウトを戦略的に作り変えて
    おこうと思っています。引っ越した
    際、元々痛めていた腰を再度痛めて
    しまい、半年以上酷い腰痛に悩まされ
    現在もちょっと負担が掛かると再発するので
    中々手を付けられなかったのですが、そう言って
    ばかりもいられません。何せ、政治が完全に正常な
    機能を失っていますから。爺の自分でも、兎も角、
    日々研鑽を積んでゆく所存です。今後ともよろしく
    お願いします。
                     ハンダラ 拝

    2018/05/01 03:12

    >ハンダラさん
    コメントありがとうございます。
    まだ、伝えきれていない部分もあり、ロビー周りの不手際もありますが、ご意見を参考にさせていただき、また頑張ります!

    2018/04/29 16:54

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