アンネの日 公演情報 風琴工房「アンネの日」の観てきた!クチコミとコメント

  • いわば「ヴァギナ・モノローグス」の生理版で、法廷劇のようなスリルもある会議ものの群像劇。初潮から閉経までを当事者視点で赤裸々に語ってくれるから、何もかも自分のことのように感じて、「そうなの、そうなのよ!」と脳内で激しく頷きながら、なぜか涙をポロポロ流しながら観た。女性の生理は今も“隠されたもの”なのだ。

    生理用品の開発現場から現代の社会問題が浮かび上がる。日本人の“働き方”について考えせられ、原材料の生産にまつわる農薬、種の問題は特に興味深かった。企業内の“リケジョ”の活躍はエンタメ要素が多く、研究開発やコンペの行方にわくわくする。

    男女問わずお薦め。カップルやご家族で観に行くといいのでは。笑顔を貼り付けたような演技がごくたまに気になったけれど、作・演出の詩森ろばさんと仕事をしたことのある女優さんばかりで、チームワークも上々。石村みかさんがはまり役、笹野鈴々音さん、熊坂理恵子さんはいつもながら柔軟で光っていた。約2時間10分。

    ネタバレBOX

    「50歳で閉経したとすると、妊娠・出産しなかったら9年間は生理期間である」という日数計算に驚いた。そんなに長いのか…。多産だったら少なくとも5分の1にはなる、と終演後に耳に挟んだ。現代の婦人科の病気の原因は少子化も影響しているらしい。

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    2017/09/10 20:21

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