出汁の香りがほんのり漂うホントに居心地の良さそうなうどん屋さん。
「認知症」は出口のないトンネルに入った様なもので、真正面から描くとなると暗くならざるを得ないし、実際そういう作品は幾つもある様に思う。
されど本作のタイトルは「笑顔。すまいる」
作中では一家の大黒柱である女将が徐々に認知症に侵されていく様子が克明に描かれ、一家崩壊の予感すらしてくるものだから気が気でない。
なのに根底に流れる、あたたかい感じは何といったら良いのだろう。
家族、ご近所さん、知人の方達の想いは一致団結というわけでも無いのだが、とても大切な歯車のそれぞれが絶妙に噛み合い回り動いて、見えない先の「スマイル」を引き寄せていく・・・そんな印象を受けた作品でした。
ひとつひとつ丹念にこしらえたシーンの積み重ねに「私の家の場合は」の想いが自然と重なっていきます。
2017/09/12 23:34
2017/09/07 23:24
2017/09/07 10:32
お言葉、とても励みになりました!