vol.4 公演情報 ハナイトナデシコ「vol.4」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

     短編2編の上演。(Aティームを拝見)

    ネタバレBOX

    1本目は、姉弟と被害者の経営する会社の経理、そして健康保険制度を悪用して金をくすねてきた弱みを握られた為この社長の愛人にされている女医の4人による社長殺人計画を巡る話。完全犯罪を目指し利害を共有する4人がタッグを組んで犯行は実行される。無論、完全犯罪を目指したので本人直筆の遺書も入手しているが、被害者は自分が殺されることを既に知っておりそのことを記したもう一通の「遺書」が残されていた。最も冷徹なハズの姉が、最後に罪の意識に苛まれるのだが、女性は、男などより遥かにリアリストである。而も彼女は冷静で冷徹でさえある。その女が、高々、父が本当 のことを知っていたからとて泣き崩れるハズはない。また、板上で科白では救急車を呼ぶことが話されながら、而も携帯は在りながら、誰もその所作をしない。これは演出に問題があろう。全然、訴えかけて来なかった作品。細かい所で詰めが甘くリアリティーを失ってしまった作品ということができよう。
     2作目は、深夜喫茶の話なのだが、喫茶なのに酒を出す。これは、法的に明らかにオカシイ。まあ、作品自体は一種のファンタジーなので目を瞑るにしても、大人相手の芝居をやるのであれば、この辺りは設定をスナックにすれば良いだけの話なので少し常識の勉強をした方がよかろう。ファンタジーとしての内容自体は占い師の言説のような物言いで客を誑かすママの科白が、様々な不可能を現実化していき嘘が嘘として成立しているので、それさえ理解して観るならば楽しめよう。どのようなファンタジーであるかは観てのお楽しみだ。
    ところで、こんなに小さな空間で馬鹿でかい声を張り上げる必要がどこにあるのか? 無論、最近は、あたり構わず大きな声を張り上げるバカアマをよく見掛けるが、それをそのまま真似ればいいというものではあるまい。もう少し芸を見せて欲しいのだ。

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    2017/09/04 02:20

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