満足度★★★★
久々の新作。
数回観劇してるなかで、切なさの妄想が激しく高まった。
場面、場面が何故か今回、「美しい」と感じた。
照明が美しい場面が多かった気がする。切ないの定義は人さまざま。
ふと、この劇団をどうみるかによって、かなり差がある気がした。
「没入」で観るか、
「俯瞰」で観るか。
実際の高校生がどうなのか、何て野暮な事は言わないし、あくまでも「物語」をどう楽しむか。
自分は今回「俯瞰」で観ながらも、「言えない」切なさがかなり、パワーワードとして、心に残る。
きっと、これは小さいながらも「共感」出来る感覚なのだと。
目立つことが一個も無かった私の青春の中にもこの感情は共通項だと。
虚構の中の青春は花火のように、綺麗で、でも、あっという間に終わってしまうんだなと。
「こんな告白したら、良かったな」と切なさに妄想したり、でも、どっかに「昔の甘酸っぱさ」を世代を超えて感じた今作だった。
辻元(古木将也さん)と中やん(尾倉ケントさん)のコンビ、その関係性ちょっと、じんとした。
夏休み前の最後の学校。
台風がやってきた。
花火大会も中止。
なんだか、台風って非日常的で「ワクワク」する。
そう、「いつもは話せない」事も話せそう・・・・。