「クラゲ図鑑」 公演情報 えにし「「クラゲ図鑑」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    強烈な生き様をする母に引きずられた息子の話・・
    と簡単には断じる事の出来ない話だったなぁ・・と感想

    強く心を揺さぶられた1時間40分

    ネタバレBOX

    あなたの居る この国は幸せなトコロナンデスカ・・・・?
    という問い掛けが心に引っかかった話でした

    あのハコで回り舞台を作りあげる舞台美術さんに拍手~!
    (今までで2~3回しか見たことないです この規模のは・・)

    話の展開の仕方とか
    食事や飲み物のリアル・・加えてタイトルにもある”くらげ”の表現は素晴らしかった

    出来も評判も良いからか
    満席で座席の増設のための開演時間遅れは勿体無かったなぁ・・

    現在の主人公が語り辛いからと
    過去=少年時代の主人公が過去を語る形式はユニークで理解がし易かった

    単純に述べると
    父親が殺されて事情聴取されてる息子が語る今日までの
    自身と母親の経緯
    両親の葬式にて身寄りの無くなった主人公への
    差し伸べられる手を示して終劇です

    久々に涙腺が刺激された作品でありました

    語り手は主人公の少年=18歳
    韓国人の母:ソン・ミンスと台湾人:ラウ=父との間に生まれ
    料理人をしていた父の働きが芳しくなく
    母は日本に出稼ぎに行き
    その間=4年ほどを母の姉=叔母にあたるナヲンの処に身を寄せていた
    韓国の地でハーフとしても苛められてもおり
    身を寄せた家でも肩身が狭かった主人公
    出稼ぎに来ていた日本で後の父親となる大谷俊雄と母が出会い
    日本へと移住し大谷祟明と名乗る
    母と父は協力し建設会社を立ち上げ順調に事業が拡大するも
    父:大谷は愛人をつくり
    母は苛烈な性格ゆえ強烈に父を責め
    1度は和解するも二度目の愛人騒動の後
    父は自宅に帰ることなく・・
    母は家中の家財を片付け捨ててしまい
    最後に呼び出した父を撲殺し
    自身も近くのマンション7階から投身自殺をする・・・・
    バスケ部の合宿にて悲報を聞いた主人公は
    刑事の事情説明(冒頭のシーン)を受け
    両親の遺体確認をする・・・
    その後
    父は先妻の娘二人が喪主をし
    母は主人公が喪主をするのだが
    人が多く来る父の葬儀に反して母のところには誰一人来訪が無かった・・・が
    母の残した遺書に反して主人公は母の姉に連絡を付け
    姉が一人やってくる
    そして韓国式の葬儀を説明し死者への労わりは無いのかと問う・・・

    主人公は一人残され
    今後の身の振り方を事情説明してくれた刑事さんに問われる
    3つの名を持つ君はどうしたいのか?と
    何も選択肢が無く迷うようであれば
    俺のところに来い・・と主人公に力強く伝えて
    物語は幕を閉じ
    主人公のその後はオープンエンドとなります

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    2017/07/09 21:30

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