モラトリアム 公演情報 ウゴウズ「モラトリアム」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    タイトル「モラトリアム」が気になり、哲学を学ぶ学生の青春物語という説明文に惹かれた。全体的な雰囲気はあまり哲学を意識させるシーンは少ない。話のテンポは独特のようで、ゆったりというか緩く、軽快なテンポの芝居を見慣れているともどかしく思えてくる。普段の大学生活を描くのは難しいが、もう少し芝居としてのメリハリがあると良かった。
    夢と現実の狭間に揺れ、除々に現実を見据えるようになり社会へ旅立つ、そんな世界観に思える。
    (上演時間1時間15分)

    ネタバレBOX

    舞台は白線で囲い、室内と室外を識別させる。室内(大学の哲学思想研究会というサークルという設定)は、テーブルとそれを囲う椅子4脚、上手側にソファー、書籍の入ったBOX、TVが置かれている。室外(廊下か?)にはベンチ。当日パンフに作・演出の本間玲音女史が自身も哲学科に通っており、その期間に色々なことを覚え吸収したことを記している。それは恋愛という経験、酒・煙草という嗜好だったようだ。その内容は芝居の随所に描かれている。
    哲学科を思わせるのは、冒頭とラストの専門書の読み合わせぐらいか。あとはサークル内にいくつかのグループ活動があり、(西田)幾多郎の名前などの台詞を聞いたところ。むしろ、小演劇・映画の話のほうが盛り上がっており、芸術科らしい。

    特に何か大きな山場があるわけではない。大学生活(サークル活動中心)が坦々と描かれ、現実に近い光景のように思える。社会的責任を果たすのを猶予するような青年期、それを大学生活に準えて社会人(就職)になるまでの期間を”モラトリアム”として描いている。大学年間=モラトリアムはよく耳にするが、そのあり来たりな描き方に終始したようで、芝居としての見せ場が少ない。

    新入部員がピアスをするなど、女性の恋愛・感情・成長が垣間見えるあたりは秀逸な描き方。日常のそれも人間観察がよく出来ているよう。大きな物語の構成に、このような些細ではあるが感情変化、機微と余韻が醸し出されれば…。

    大学卒業までの1年間のサークル活動、しかし季節の移ろいは感じられない。ラストにスーツ姿になったことで、卒業を思わせるが、それまでの間は衣装も同じで季節感、時間に流れが出ていない。
    もう少し、芝居として観せる場面(モラトリアムを意識させる)が欲しいところ。演出なのか芝居なのわからないが、自分では観ていてもどかしく思えるようなテンポが残念であった。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2017/07/01 19:10

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  • タッキーさま
    ご観劇いただきありがとうございました。
    またご感想もありがとうございます。
    今後の活動の参考にさせていただきます!

    2017/07/04 09:36

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