満足度★★★★★
とある大学の哲学サークルに新入部員が1名入部した事を起点に、部員達の日常が綴られていく面白おかしくも切ない作品でした。
冒頭のシーン、部員達の恋愛論を聞いているだけで、いやまぁ実に面倒臭い人種だなーと逆に感心してしまいましたが、不思議な空気感をもつ新入部員と供に時間を過ごすうちに、独特のサークルカラーに染まっていくから不思議です。
何より計算高く即物的な恋愛観の人より、ゴチャゴチャ考え結局不器用な人の方がずっと親近感をもてるなーと思えるのでした。
全体的にナチュラルな演技が小気味よく、演技に慣れていないと思われる役者さんも独特の“間”と性格付けにより自然に溶け込み“味”となっていました。
新入部員がサークル員として馴染んでいく絶妙なグラデーションで月日の経過を実感させ、最後にはうたかたの青春の儚さが余韻として残ります。
これはもう文系サークルに所属していた方には特にお薦めしたいです。
先日の青春事情「ライブ イン トーキョー」とで青春名作が立て続き、なんかもうどっぷり感傷的になってしまいました。我ながらキモいことになってきた!
2017/07/01 09:37
かけがえのない日々の記憶、温度、匂いを分け与えてもらった様な魅力ある公演でした。
生の舞台でなければ決して得られない感覚だと思います。
残り4公演頑張ってください、そしてこれからも素晴らしい作品を。
今後ともよろしくお願いします。