学ばない時間。 公演情報 グワィニャオン「学ばない時間。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    初めて行く会場「日暮里ATCAFE百舌」。そこで繰り広げられる笑劇は、まさに笑撃であった。グワィニャオンの初めてのギャラリー公演ということであったが、その小空間に見合ったシチュエーションとキャストで観せてくれた。
    タイトル「学ばない時間。」で、『。』が付いている。なぜか「モーニング娘。」を思い出してしまった。モーニングのコーヒーに単品の食べ物が付くお得感を出すためのネーミングであるようなことを聞いたことがある。この公演も”笑い”という効用のお得感を味わえた。

    (上演時間1時間30分)

    ネタバレBOX

    舞台セットは、演劇部の物置のような場所に横長テーブルとパイプ椅子、そして模造刀などの小物。そこで中学校の卒業式・謝恩会に披露する歌の練習をすることになっていたが…。二年担当の教師がゆるゆると集まってくるが、何となくやる気がないような。時間だけが過ぎていく中、一人の教師が突然出し物を変更したいと言い出した。

    出し物は、歌から演劇へ変更したい。やる気のない教師を半ば強引に演劇の練習に巻き込んでいく。一種のサクセスストーリーのような展開である。最後は情熱の勝利か。この練習での過程が面白可笑しく描かれる。

    小スペース、謝恩会という逃げ出せない状況は、観客の意識を繋ぎ止めるに十分な設定である。演劇を作り上げていく、その過程はこの公演そのものであろう。キャストの等身大(やる気がないは違うが)の姿であろう。実に観応えのある演技である。教師役ではないが、矢島・演劇部部長の さいとうえりなサンの発声練習(早口言葉)は見事。この件は、ラストに全員で行う印象付への伏線になっている。

    最後、会場出入り口のところで、見送りに出ていた渡辺サン、佐伯サンを含め何人かの観客によるレヴュー?が始まった。その会話は、公演による”笑い”の効用で緊張感が解け、楽しいひと時を共有したからかもしれない(少しヨイショかも)。

    そのレヴューの中で、細かいが次のような話が出た。
    学年主任の江間先生は勤続35年ということで、校長を目指していると。定年退職までの年数が短かすぎないか。
    当日パンフで教師の担当教科が紹介されていたが、その教科にちなんだ台詞があったら面白い。例えば、江間先生は国語教師であり、劇中劇の台詞について国語的におかしいとあった。謝恩会の演目変更を言い出したのは、英語担当の藤田先生(佐伯さやかサン)であり、その練習中に英語の発音があったりしたら面白い。卑小なことだが、自分も感じていたこと。ご紹介まで。

    次回公演も楽しみにしております。

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    2017/06/27 19:35

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  • じゅんこ さま

    いや~面白かったです。さすがです。
    次の本公演、今から楽しみです。
    本当にありがとうございました。

    2017/07/12 19:21

    タッキー様

    ご来場ありがとうございます。そして、長文のコメントありがとうございます。

    この文章量、情熱が伝わってきます。
    笑撃とは、私どもにとって嬉しい造語ですね!
    笑撃!!
    気にいってしまいました(*^^*)

    次の本公演は、12月に大塚 萬劇場にて上演します。
    時代劇です。
    グワィニャオンの時代劇はいつも視点が変わっていて面白いです(*^▽^*)
    ぜひ、観にいらしてくださいませ。

    2017/07/08 02:29

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