ハムレット 公演情報 ゲッコーパレード「ハムレット」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    民家で演じられる『ハムレット』というコンセプトが、予想外にストレートな形で実現していることにまず驚きました。演技スペースは民家の台所で、観客は襖を隔てた隣室に着席して、ドラマの推移を見守ります。台本は、複数の翻訳から切り出され、コラージュされたものではありますが、シェイクスピアのせりふと言っていいでしょう。つまり、そこでは、正真正銘のプロセニアムの劇場とよく似たシェイクスピア劇上演が行われていたのです。
    とはいえ、二階から現れる引きこもり風青年の妄想=異世界としての『ハムレット』に付き合うという大枠の設定は、ありそうでなかった「劇中劇」としての上演にもなっているわけで、それ自体、興味深いものではありました。また、テキストの抜粋や(時に狂騒的な)演技の意図を理解しかねるところもありましたが、一般家庭のやや古びた台所で演じられる『ハムレット』には、やはり、古典劇としての上演とは異なる顔が現れる瞬間もあり、マシュマロを食べ続けるガートルードにハムレットが詰め寄る場面などは、家庭劇としてもスリリングでした。
    家の中の上演として、特徴的だったのは、暗転するために、客席頭上の電気を消したり、雨戸を閉めたりすることです。あの日常だけれど非日常な不思議な時間が、どう演出や演技の中で自覚されているのかも、ちょっと深めてみると面白い展開があるかもしれません。

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    2017/06/19 12:50

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