伝記 公演情報 サンプル「伝記」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    理屈っぽいドタバタ喜劇?
    要所はドタバタ喜劇ながら、見終わった後は難解な印象も残る。

    このモヤモヤした感じは、作・演出の松井周さんが、
    物語や歴史の「薄っぺらさ」に自覚的な理屈型の人で、
    チグハグなハイブリッド感を持つストーリーの背後にも、
    ロジックが存在するのを連想させてしまうことから、生まれるのでしょうか。

    方法論というメタ的な要素が浮き出てしまうことを、
    「わざとらしさ」と考えるか「意識の高さ」と捉えるか、
    それで評価は分かれるかもしれません。

    平田オリザさんの芝居は、確固たる方法論があっても、
    それを意識することなく、見ることが出来ます。
    ある意味、それは「平凡」な話に見えるということでもあります。

    平田さんの芝居の深読みを可能にしているのは、
    周辺環境が「どう見るか」の材料を数多く提供しているからでもあります。

    「伝記」の感想から離れてしまいましたが、
    見終わった後、そんなことを考えていました。

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    2009/01/19 00:16

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