60'sエレジー 公演情報 劇団チョコレートケーキ「60'sエレジー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    鑑賞日2017/05/11 (木)

    昨年の晩秋、『治天ノ君』を上演したシアタートラムとは違い、今宵の新宿サンモールスタジオぐらいの、程良い広さのアクティングエリアでこそ、チョコレートケーキさんが醸し出す、舞台を包み込む濃密な空気感が活きるなぁ、と実感させられた2時間15分。
    それにしても…またもや、オジさん、涙腺崩壊させられるとは!…チョコレートケーキさんには困ったもんだぁ(笑)

    ネタバレBOX

    1960年代の雰囲気、あの頃を(途中からとはいえ)知る身からみても、ほぼ違和感なく表現されていたと感心しきり。ただ、「おはなし」だというのに野暮を承知で言えば、当時の人々の情とか商道徳、美化し過ぎかなぁ。高度成長期の前も最中も今も、小林社長や藤井寝具店の松尾さんみたいな商売しとったら、下手すると夜逃げ倒産やクビでっせ(爆)。

    まっ、それはさておき、客観的には「独居老人の回想」でしかないストーリーを、ここまで感慨深いものに昇華させた手並み、流石です。
    そして、『60’sエレジー』という作品は、この二つのセリフのためにあった、とワタシが思った
    「ひとりで生まれて・ひとりで生きている訳じゃない」
    「(主人公の修三は)決してひとりではなかった」
    身に沁みました。帰路、我が身を振り返り、ハート・ズキズキ・ズッキーニ!な気分に陥りました(笑)

    甘さよりもほろ苦さがいつまでも余韻として残った、オトナの芝居でした。

    【追記】
    今、他の方の感想、目を通してみましたが、西尾さん扮する町工場の社長の髭づら、ワタシも違和感覚えました。今でこそ気にならないですけど、当時は…ネッ。

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    2017/05/12 08:30

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