バージン・ブルース 公演情報 うさぎストライプ「バージン・ブルース」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    70分。

    ネタバレBOX

    藤木(志賀廣太郎)…けっこういいチチをもった男。いじめられっこだった。闇原の子を赤石とともに育て上げ、結婚式の日死亡する。
    赤石(中丸新将)…藤木の友人。藤木より破天荒だけど、劣等感をもって生きている。チンコが長く、右足に巻き付けている。
    彩子(小瀧万梨子)…闇原の実子。尿道から産まれでた。幼少期は闇原のようないで立ちと振舞いだったが、病気を患い普通の女として育った。結婚相手は普通の人。
    闇原(小瀧万梨子)…藤木らの同級。藤木とは幼馴染。中1から生徒会入りし、人の弱みを握ってはのし上がった。愚鈍な他の人らを見下していたが、結果、妊娠するに至り自分が一番変だと知りショックを受ける。彩子出産時、チンコが粉々に砕け散り死亡。

    妙な芝居ながら妙な暖かさがあった。身体的に異常のある3人が産み育てた愛娘のバージンロード。幸せになります、というお決まりといえばお決まりなセリフも、それまでのことや藤木のこんな俺が幸せでよいのかというセリフに後押しされ、グっときた。

    人より上だと思いたいコンプレックス持ちの闇原が産んだ子を立派に育てることで、身体的にも社会的にも劣等感をもった藤木、赤石の復讐というようなあおりだけど、ラストシーンからはそんな気配はない。やっと「普通」になれた、一種の安堵感かな。「普通」というのは、それほどまでに得難く難しい存在なんだなと。普通は幸せなんだなと。

    闇原のキャラクタも面白いが、実直な藤木、赤石の演技が際立っててよかった。だからかどうかしらんが、シモネタな要素もクドクなくて、なんか自然に話に入っていけたかな。
    制作(金澤昭)が、式司会や藤木をいたぶる学生役で出てたが、普通な感じが妙にユーモラスだった。弾き語りとかもしてたし意外とセリフも結構あったし。

    0

    2017/05/05 11:30

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大