満足度★★★★★
登場人物全員が善人であり、それぞれを思い遣る、そんなヒューマンドラマ。自分の大切な人をもっと愛おしくなる。その人のために二度と来ない自分の人生を必死に生きようとする。
生まれ出悩み…人は生まれた瞬間から死に向かって歩み始める。人は何のために生きるのか。この公演では直接答える訳ではないが、生きていく中で味わう喜怒哀楽が夫婦という絆を通して描かれる。その普遍的なテーマを現実的な人物描写や視覚的表現でしっかり観せる。
その観せ方、舞台美術、技術(音響、音楽、照明など)が大きな効果を果たしている。
観劇日は補助席が用意されるほど盛況であり、この劇団・公演の人気のほどがうかがい知れる。
(上演時間2時間)