満足度★★★★★
翻訳劇…その基になった戯曲を洞察し知力を加え、練り上げた脚本に視覚と聴力に訴える表現力は素晴らしかった。キャストは僅か5人。その物語は3つの時代の戦争を背景に、男3人と1人3役(母・娘・妻)を演じた柴崎美納サンの演技が圧巻であった。少ないキャストによる濃密な戦時物語は、今の日本への警鐘、いや世界に通じる普遍的なテーマとしても観応え十分である。時代に翻弄される人間、その悲哀・無力・滑稽な姿が舞台に立ち上がってくる。また、演出、舞台美術・技術(照明・音響)が臨場感を醸し出し情景が鮮明に描き出される。
ネタバレBOX
0
2017/04/18 20:38
このページのQRコードです。
拡大