満足度★★★★
真実は丘の向こうで作られる。丘で空を見上げる男…その言っていることは少数意見でほとんどの人が信じない。大方は大勢が言う言葉を信じる。しかしそれが必ずしも真実とは限らない。大衆を扇動して真実を隠す。公演は今国会で議論している共謀罪へ及ぶような物語。
底流にあるのは”表現の自由”の確固たる信念のような(詩)朗読劇のような音楽劇。(詩)朗読に(音)旋律を付けたような。その詩は、詩人による表現だけに魅力的な言葉でシーンに応じて選択しており、心に留められないのが悔しい。
なお、詩よみ拡大ヴァージョンということなのであろうか、上演前・後にテーブルを舞台に置き飲み物、スナック菓子を用意しもてなす。劇団初めての試みだという。