満足度★★★★
地獄の者達の精神的いたぶりと、主人公の人生振り返りシーンの数珠つなぎで1時間50分の長編作品に。
芥川龍之介の「蜘蛛の糸」の主人公を作者の人生に書き換えた作品という事で驚くほどイメージチェンジしていました。
さすがに人を殺めたのは脚色でしょうが、随分と苛酷な環境で生きてこられた方なのだろうと推測。
ただ主人公よりも彼を取り巻く大人達のほうがよっぽど自分勝手な悪人に映って仕方ない。
私が「神」だったら主人公を地獄行きにはしないだろうな。余りにも理不尽すぎる!
観劇に行かれる方は、まだ陽があるうちに会場近くの山下公園に立ち寄るのがお薦めです。
花がいっぱい咲き乱れて、天国みたいだった。