『上野パンダ島ビキニーズ』 公演情報 ネルケプランニング「『上野パンダ島ビキニーズ』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    無人島に漂着した個性豊かな7人の少女が、時に反目し助け合いながら成長していく物語。映画「十五少女漂流記」(1992年吉田健 監督、喜多郎 企画・音楽担当)やジュール・ベルヌの「二年間の休暇(または十五少年漂流記)」を連想する。
    公演は2部構成で、第1部は劇、第2部は歌になっており、アイドルのイベントを兼ねたような華やかさが魅力であろう。

    タイトル通り女性が始終水着姿で躍動する姿は、魅惑的であり清々しくもあった。

    第1部:1時間45分、第2部:15分)

    ネタバレBOX

    舞台を半円形に囲んだ客席。正面上部映像スクリーン、両側に熱帯樹のような木々が生い茂る。メインの盆舞台を所狭しと動き回り、時に歌う。

    少女たちは、アイドル「TAKURU」のファンとして知り合ったが、その性格は個性豊か。
    そのメンバー…地味だが好きなものへの愛は貪欲な 暁島朱里(西川美咲サン)、悪気なく人を見下すプライド高きお嬢様 紫岡スミレ(矢萩春菜サン)、一見ヤンキーだが実は寂しがりの 柿次橙子(小瀬田麻由)サン、大家族の長女でギャルの 雛菊りん(水原ゆきサン)、特技は黒魔術、無口で冷酷な 蒼井雫久(石原千尋サン)、手先と舌先が器用なお色気(レズビアン)桃山つき乃(松岡里英サン)、超スーパーネガティブガールの 金平もえぎ(小田切瑠衣)サンという面々。
    個性派だらけの彼女たちが無人島で反目し和解し成長していく姿…。無人島と思われしところに中年の男(野添義弘サン)、さらには猿ボス(小野寺ずるサン)が登場する。そして何故か監視カメラのようなものが…。

    キャスト7人は、それぞれの性格・立場をしっかり体現しており、個性豊かな少女たちが織り成す”思い”と”行動”に成長…という物語が面白く見られる。また中年男の少女たちとの絡みが小気味良いアクセントになっている。また猿役の小野寺サンの少し悲哀のある表情が印象的。
    演出として、個人ごとのキャラを丁寧に描き人物像を立ち上げる。一方、利便性に溢れた生活から何も無い現実を突きつけられ、戸惑いながらも知恵を絞り、協力するという関係を築いていく過程が可愛らしくも力強い。そこに生きて行く、友情と命の大切さを見るようだ。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2017/04/03 20:50

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