あるいは友をつどいて 公演情報 ハツビロコウ「あるいは友をつどいて」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    忘れてはならない昭和の一頁が蘇りました。

    ネタバレBOX


    本公演は1974年に起きた三菱重工爆破事件について指名手配中のK、逮捕され死刑が確定しているDとその妻がなぜテロに走ったか、そして現在の心境について描いた作品です。
    東アジア反日武装戦線“狼”の無差別テロのひとつとして捉えられたこの事件、30年以上経過し、自分の記憶からもかなり薄れてしまっていましたが、本公演を拝見し、改めて当時の記憶が鮮明に蘇えり、再認識させられました。
    60年代後半の全共闘に象徴される学生運動は主として学生たちの国家や大学当局の権力との戦いでしたが、“狼”は先の大戦を我が国の帝国主義による侵略戦争として捉えました。学生運動の戦い方は当初はデモ行進主体でしたが、投石から火炎瓶、角材から鉄パイプとエスカレートしましたが、“狼”においては時限爆弾といういう強力な殺傷力を持ったものとなり、当事件では死者8名を産む結果となりました。本来目的は帝国主義的企業に対する警告であり、死傷者を出さない為に予告も出しましたが、犯人達の意図せざる結果となり、自責の念にかられる彼らの心理描写のしっかり出来ていたと思います。
    松本光生さんの渋い演技は相変わらず素晴らしいと思いましたが、今回は指名手配犯Dを熱演された荒川大三朗さんと彼が育てた娘さんを演じられた森郁月さんのクールビューティーな演技が特に印象的でした。

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    2017/04/01 03:17

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  • クチコミコメントをいただきありがとうございます。千秋楽まで日々前進していきたいと思います。

    2017/04/01 22:58

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