満足度★★★★★
鑑賞日2017/03/12 (日)
最終日観劇。
イギリスの集合住宅。三世帯の家庭が主軸。家族といえど「個」が優先されやすいのは何処の国でも似たようなものか。
エッシャーの階段だまし絵みたいな舞台セットに、観劇視線が上下左右に目まぐるしく転換していく。
停電後、三家庭がひょんなことから一室に集まり、リビングのソファで一斉に会話している描写のセリフと行動はなんとなく女性が書いた戯曲だな、と感じた。戯曲をいじれない海外舞台作の上演の制限でもあったのか、笑える箇所はあったのだが、あまりにもストレートな訳し方に、その場面が不発に感じたのはやや残念。
13年前の戯曲だけど、この手の題材には事欠かないお国柄がよく出ていた舞台というのか、将来的に誰も幸せにはなれそうもない末路を想像したが、気持ち悪いけど不快にならない面白さ。今回のような同性への性的指向(思考、でもいい)が入った戯曲は今の日本人に受け入れやすくなったのかな。
最終日トリプルカテコ。
面白かったです。