家を出た 公演情報 ことのはbox「家を出た」の観てきた!クチコミとコメント

  • 実演鑑賞

    満足度★★★★

    鑑賞日2015/10/21 (水)

    9月に東池袋で観た劇団ゴールデンタイム!さんの『チェルシー』では、この世に恨みや悔いを残して亡くなった人たちが心やすらかに「最後の晩餐」を終え、天界に昇れるように導く「滞在型レストラン」が描かれていたんですが、昨夜(21日)拝見した、ことのはboxさんの『家を出た』では、レストランが学校の寄宿舎?それとも、様々な境遇の若い人たちが集まってくる「○○日間で免許をとろう!」の自動車教習所の合宿施設?みたいな「場所」に代わっていました(笑)

    ネタバレBOX

    とはいえ、作品のテイストは大いに異なります。
    「場所」に集うのは、死者とはいえ、女子高生、大学のバスケ部員…と平均年齢!?の若いヒト中心。完全に脚本の意図、読み間違えているのを恐れずに(苦笑)、印象を述べると、色々あった学生生活やらの「それまでの生活環境」から「未知の世界」に羽ばたくまでのモラトリアムの時間を過ごす若い人たちの群像劇、のように感じられました。

    実は「場所」の住人たちはそれぞれ悲惨なエピソードを背負っているのですが、作品全般のトーンは、その悲惨さをヘンに強調することなく、あくまで「日常」として、淡々と描かれています。このため、素人目にも、個々の役柄を理解し・演じるのが難しい!と思われる芝居でしたが、「場所」の管理人役の新田えみさん、不思議少女!?役の廣瀬響乃さん、バスケ部・マネージャー役の野村香奈さん…と、みなさん、好演!
    おかげで、ちょっと甘酸っぱかったですけど(笑)、観終わった後も、しばらくの間、余韻に浸ることが出来ました。

    【追記】
    上記[Team 葉]の公演に味をしめて、後日、[Team 箱]も拝見。
    こちらでのヒロイン役・麗さん。演技力・表現力では[Team 葉]でのヒロイン役・廣瀬響乃さんに及ばぬものの、この作品のヒロインとしての存在感、彼女のイメージの方がより近しいように感じられました。技術・キャリアだけでは語れない演劇の世界、ド素人も微かにですが知った思いがしました。

    0

    2017/03/19 00:55

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大