東京虹子、7つの後悔 公演情報 キ上の空論「東京虹子、7つの後悔」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    キ上の空論さんとは何かご縁でもあるらしく、立ち上げ公演の『空想、甚だ濃いめのブルー』から『赤い下着、覗くその向こう側、赤の歪み』『金曜日、白井家の場合 ~せいのでインを踏め!~』と過去の作品全て拝見する機会に恵まれました。
    でぇ、今回は『東京虹子、7つの後悔』…青・赤・白の次は七色の虹で来るとは(笑)!

    ネタバレBOX

    母の死をきっかけに、叔母・ナツに引き取られ、大好きな田舎町を離れて東京で暮らす事になった、13歳の少女・虹子。
    東京にも・ナツにも…新しい環境に馴染めずに吃音症を患った中学時代。
    やがて高校に進み・卒業して・大人になって・出版社に勤め出し・そして、子持ちの男性との結婚…その半生の折々に、相手に伝えられなかったコトバや後悔を抱えていく虹子…。

    空虚にだだっ広い、四角いアクティングエリアの中、「ヒロインの虹子」「虹子の結婚相手の連れ子の娘」二役を演じる斉藤ゆきさんを初め、登場する役者の皆さんの抑制の効いた演技。音楽・音響に照明が醸し出す蒼い月の光に照らされたような静寂。二つが合わさって、一人の女性の走馬灯のようなストーリーを、細氷(さい ひょう)を飛ばしながら更に透明に磨き上げていくように感じられ…気がつくと、舞台にのめりこんでいました。そして、ラスト近くの、あるシーンからは、ええ歳こいたオッサンでさえ、不覚にも涙腺に来ました。

    キ上の空論さんの集大成かなあと思った程、感慨深い舞台でした。

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    2017/03/15 21:24

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